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痴漢でっち上げ 逮捕された学生を退学処分 甲南大

2008年03月18日11時50分

 大阪市営地下鉄での痴漢でっち上げ事件で、甲南大(神戸市東灘区)は18日、虚偽告訴容疑で大阪府警に逮捕された同大学法学部4年生、蒔田(まきた)文幸容疑者(24)を退学処分にすると発表した。近く本人と面会し通知する。それまでは無期停学処分にする。

 同大学によると、学生部次長らが逮捕した阿倍野署から事件の説明を受け、蒔田容疑者がかかわったのは間違いないと判断した。会見した杉村芳美学長は「善良な市民を陥れる犯罪を本学学生が犯したことは言語道断であり、決して許されない。被害者に心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

 蒔田容疑者は04年12月、交通死亡事故を起こし、執行猶予中だったという。今回の事件を受け、同大学は学生の倫理意識向上のため学部共通の授業を設け、法学部では冤罪をテーマとする模擬裁判を実施するという。

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