スポーツ報知のメインコンテンツへジャンプ

◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇

◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇

スポーツ報知>スポーツ>球技

ここからスポーツ報知のメインコンテンツです

五輪より人事!バスケ協会石川会長代行、白紙撤回拒否

 日本オリンピック委員会(JOC)が人事をめぐる混乱が続く日本バスケットボール協会に対し、無期限資格停止処分など厳罰を下す方針を固めた問題で、同協会の石川武会長代行(72)が17日、都内で釈明会見を開いた。謝罪はしたものの、JOCが求める人事案の白紙撤回は拒否する態度。現状では女子代表が北京五輪出場権を獲得してもJOCが選手派遣をしない可能性もあるが、それに配慮しない“選手無視”の姿勢に終始した。18日にJOCの理事会などが行われ、同協会への“判決”が下る。

 都内で会見したバスケ協会の“ドン”石川会長代行は、選手への影響を省みない頑固な態度を貫いた。

 JOCは、同協会が2日の評議員会で事前に連絡して相談する約束を無視し、新役員人事案を取り決めたことを問題視。厳罰処分の方針を固めた。石川会長代行は「手順のミスは謝罪したい」と非を認めながらも、JOC側が処分を解く条件として人事案の白紙撤回を求めていることについては「定数を満たしており、評議員会として成立している。白紙撤回するつもりはない」と強い口調で話し、一歩も譲らない姿勢を示した。

 人事案を撤回せず、協会が正常化したとJOCに認められなければ、資格停止処分は解かれず、6月の北京五輪世界最終予選(スペイン)で女子代表が出場権を獲得しても、五輪本番に派遣されない可能性がある。石川代行はこの点について「代表にとって非常に大きな心理的影響を与えると危惧(きぐ)している」と口にしながら「(人事案の)連絡をしなかったことが、重大性のあることか」と開き直りすら見せ、正当性をアピールする発言に終始した。

 18日にJOCが最終決定を下すが、協会側が態度を改めない限り解決は望めない状況。このままでは、選手が北京への道を閉ざされてしまうかもしれない。

 ◆バスケ協会内紛の主な経緯 07年3月に、さいたま市などで開催された男子世界選手権が約13億円を超える大赤字だったことが判明。補てんのための06年度補正予算案が否決され、石川武会長代行(当時専務理事)を中心とする協会執行部と反対派の争いが表面化。石川氏は予算を通すために評議員を25人に増やしたが、反対派は再審議の評議員会をボイコット。さらに詐欺罪などで東京地検に告訴状を出す事態に発展した。その後、新人事を決める評議員会は7度の流会を繰り返し、今年1月にJOCが指導に乗り出した。

 ◆JOC退会処分後の日本バスケ協会への影響 五輪やアジアなど国際大会への派遣が不可能になる。JOCからの強化交付金(約1100万円)、文科省国庫補助費(約3800万円)も打ち切り。

 ◆女子代表の強化活動日程 4月1日から5月15日までに5回の強化合宿をナショナル・トレーニングセンター(NTC)、欧州などで行い17人の代表候補を12人に絞る。5月中旬には東京・代々木第2体育館で、北京五輪世界最終予選(6月9~15日、スペイン・マドリード)に向けた壮行試合を行う。

この記事をlivedoorクリップに登録

この記事をYahoo!ブックマークに登録

ソーシャルブックマークに登録

(2008年3月18日06時01分  スポーツ報知)

提供:BIGLOBE

スポーツ報知の出版物 スポーツショップ報知
報知新聞社出版局 スポーツショップ報知