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【国際】

チベット暴動、数百人死亡の情報

2008年3月18日 朝刊

 【北京=新貝憲弘】中国チベット自治区ラサで起きた大規模暴動で、インドに拠点を置く亡命チベット代表者議会は17日、この数日による各地の暴動で「数百人」が死亡したとの声明を発表した。AFP通信が伝えた。中国政府は18日午前零時(日本時間同1時)までにラサでの暴動参加者の出頭を求め、現地では緊張が高まっている。一方、四川や甘粛両省では学生らによるデモが続いているもようだ。

 非政府組織(NGO)「チベット人権民主化センター」は、四川省のチベット族自治州紅原県の高校で17日、チベット人の学生約100人がダライ・ラマ14世のチベット帰還を求めるデモを決行し、約40人が公安当局に拘束され、殴打されたと発表した。

 AP通信によると、甘粛省蘭州市の西北民族大学で16日発生した学生デモは、警官隊の取り締まり強化後も、約50人が17日朝まで抵抗したと伝えた。

 四川省の西南民族大学では大量の武装警官が学校を包囲し、警戒しているという。

 

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