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公正を期すため、新華社の言い分も見てみる?

2008/03/18 02:38

 

チベット族側の立場にたった言い分ばかりを主張して、公平・客観性に欠いている、とのお声があり、当ブログの一部エントリーもアクセス禁止にあってしまいましたので、バランスをとるため、ここで新華社報道(17日)を紹介します。赤字つっこみは、各自でやってください。


■国営新華社通信(大本営発表)3月17日電

■北京で開催中の両会(全人代・政協会議)に参加しているシャンパ・ピンツォ・チベット自治区主席は17日、ラサで発生した打ち壊し焼き討ち事件について記者会見を開き、状況を説明した。
 
■主席によれば3月14日、ラサで発生した打ち壊し焼き討ち略奪事件は深刻な暴力事件であり、これはダライ集団組織によるものだ。あらかじめ計画を練り、念入りに扇動を画策し、国内外のチベット独立派勢力と相互に連動して起こしたものだ。14日午前11時ごろ、一部僧侶がラモチェ寺にて、石を投げて民警(民間警察)を攻撃、その後、一部暴徒がバルコル周辺に集まり、「国家分裂」のスローガンを叫びながら、はばかることなく行進、打ち壊し、焼き討ち、略奪をおこなった。事態は急速に広まり、不法分子はラサ市の主要ストリートに面した店舗、中小学校、医院、銀行、電力・通信施設、新聞機関で打ち壊し焼き討ち略奪を行い、道行く車両に火を放ち、道行く市民を追いかけ殴り、ショッピング・マーケット、電信営業所や政府機関に突入し、人民群衆の生命と財産に重大な損失を与え、現地の社会秩序を著しく破壊した。

■シャンパ・ピンツォ主席は、「事件の発生を遡れば、10日、すでに不法分子の不法な集会によるもめ事があり、これら不法分子は公安民警の警告を聞かず、「独立」のスローガンを叫びながら、つこんできて、罵りながら棍棒、石ころ、匕首などを用いて民警を攻撃した」という。

■さらに主席によれば、目下、我々が掌握している状況によれば、ラサで発生した打ち壊し焼き討ちなどの暴力事件において、暴徒は車両5、6台を破壊、火をつけ、無辜の群衆13人を焼死させ、あるいは刀でたたき切って殺害。数十人の警察が負傷し、うち4人が重傷。61人の武装警察が負傷、うち6人が重傷。暴徒は300カ所あまりで放火、焼けた民家、商店は214軒だった。

■暴徒はバルコル・ストリート、林廊北路、セラ路、納金路、2環路、北京中路などで重点的に打ち壊し焼き討ち略奪を行った。打ち壊し、焼き討ち、略奪を受けたのはラサ市第2中学、海城小学校、衝賽康商場、中国銀行チベット支社北京東路支店、電信モバイル営業所、新華社チベット支社、西藏日報などのメディア機関と一部政府機関。
 
■特に強調すべきは、この打ち壊し焼き討ち略奪事件で、暴徒のやり方は残虐極まり無かった。ある無辜の市民一名は、ガソリンをかけられ生きたまま焼き殺された。ある武警一名は暴徒に背後から殴られ気を失ったあと、しりからこぶし大の肉を刀でえぐりとられた。

■主席はこう指摘する。ラサで発生したこの事件に対し、チベットの各民族は大きな憤慨と厳粛な譴責を表明している。チベット自治区は迅速に公安、武装警察とその他関係方面とチームを組み、火を消し止め、けが人を救出、学校、病院、銀行、政府機関の安全を守り、法に従いこれら犯罪活動を取り締まった。これら措置により、社会の安定を維持し、国家の法制を維持し、チベットの各民族の根本利益を維持した。目下、ラサは平穏を取り戻し、社会秩序は回復されている。

■主席にはこうのべた。「私が憤慨を感じたのは、ダライ集団と西側国家の一部人間が暴徒の打ち壊し焼き討ち略奪行為を平和デモ、としたことだ。人民群衆の生命財産の安全と社会秩序を脅かす暴力に対する我々の法に基づく措置を、平和デモの弾圧、としたことだ。まさに黒い烏を白という、けしからんことだ。私は問いたい。この世界に、いったいどこに暴力を容認する民主法制国家がある?

■ここで、各位にいいたい。法に従い、この事件を処置したなかで、我々の公安、武装警察は始終、極めて大いなる自制を維持し、法に従って執行した。この事件の処置において、いかなる殺傷性の高い武器も携帯、使用していない。」

■主席は強調する。「チベット各民族が分裂に反対し、祖国統一、社会安定を維持しようという決心は、けっして変わることがない。チベットの安定を破壊し、分裂を起こそうという、いかなる企みも、決して人心を得ず、失敗するのである。中央の指導のもと、チベット自治区人民政府は完全にチベット社会の安定、法律秩序の維持、チベット各民族群衆の根本利益を守る能力を持っているのだ。」 

(以上)

■シャンパ・ピンツォ主席が指摘する、チベット族の凶悪な行為というのは、ありうる。出身地にもよるが、性格の極めて激しい、戦闘的な人たちは確かにいると思う。また、暴徒の行為が、主席の指摘するよう、苛烈を極め、警察・武装警察は本気で恐怖を感じ、反撃にでたかもしれない。

■人は恐怖にかられると、自分も残虐になれる。暴徒も完全武装の警察や軍をみれば恐怖で我を忘れるだろうし、戦士の血をひくカム地方の人たちの本気の怒りをみれば、私だって銃を乱射することもあるかもしれない。

■ただ、私が個人的に気になるのは、なぜラムチェ寺の僧侶が、〝民警〝に石を投げたのか。そもそも、なぜ寺院に、民警がいる?そこが問題ではないだろうか。最初はお坊さんが石を投げて、民警にかえれ!とかいう程度だったのではないか。そこから、なぜこんな大惨事になるのだろうか?

■2つ前エントリーの、私の友人がチャットで説明した状況と、読み比べてほしい。どちらが真実なのかは、私には到底わからない。だからこそ、中立・公正な独立した国際調査団に真実を判定してほしいと思う。

カテゴリ: 世界から  > 中国・台湾    フォルダ: 指定なし   このエントリをイザ!ブックマークに追加 (0 user)

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