トヨタ自動車が中国で8番目となる完成車組み立て工場を吉林省長春市に建設する方向で検討に入ったことが1日、明らかになった。2010年代初めにも稼働させる。同社は広州市でも09年の稼働をめざして工場を建設中で、第8工場の稼働により中国での年間生産能力は100万台に達する見通し。同国が日本(年約390万台)、米国(約150万台)に続くトヨタの一大生産拠点に浮上する。
新工場は中国の自動車大手、第一汽車集団(吉林省)との合弁会社を通じて建設する。同市にはすでにハイブリッド車「プリウス」などを組み立てる小規模な工場があるが、塗装やプレス設備を備えた本格的な生産拠点は初めてとなる。生産車種は小型車「カローラ」などが浮上しているもよう。生産規模は調整中だが、年産10万台の場合で投資額は500億円程度になる見通しだ。(07:00)