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ドコモがソフトバンク訴え! 携帯デザイン酷似で法廷闘争へ
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NTTドコモと富士通は17日、東芝が製造し、ソフトバンクモバイルが販売している高齢者向け携帯電話「821T」(東芝製)のデザインが、ドコモの高齢者向けシリーズ「らくらくホン」に酷似しているとして、不正競争防止法に基づき製造、販売の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
ドコモ側によると、今月8日に発売された812Tは、富士通製「らくらくホンIII」などと比べ、3つのワンタッチダイヤルボタン、十字キーの形状、操作画面などが総合的に見て酷似し、消費者の誤認や混同を招く恐れがあるという。
記者会見したドコモの永田清人・執行役員は、「らくらくホンはわれわれの努力の積み重ね」「(ソフトバンクは)同じ物だと思って買ってもらうことを期待しているのでは」と非難した。
らくらくホンIIIはすでに製造を終了しているが、ドコモ側は821Tの実機を検証した結果、あまりにも酷似していたため法的措置に踏み切ったという。携帯電話市場が飽和に近づいて販売競争が激しさを増す中、ソフトバンクがドコモの顧客を奪い続けていることも対立の背景にあるとみられる。
これに対し、ソフトバンクは821Tについて「市場を独自に調査し、実現した。既存製品とはまったく別のもの」と反論している。