富士北麓タウン情報紙
『NEWS-CS』
2005年7月号 vol.321


味たい粋たい

 今月は横町バイパス沿いの昭和大入口交差点にある『ラーメンショップ』を紹介します。もともとは街道沿いに出店し、トラック運転手や工場の労働者向けに商売をしていたこのチェーン店。濃厚なコクとボリュームたっぷりのラーメンがこの店の身上です。このバイパス沿いにお店を出してから、かれこれ七年になるそうですが「『ラーメンショップ』と言うよりは、天国ラーメン、地獄ラーメンと言った方がピンとくるみたい。」とは店長の弁。お店の代名詞にもなるほど有名なこの二つのラーメン。まろやかさとコクの「天国ラーメン」(七三〇円)に対して、うまい激辛の「地獄ラーメン」(七三〇円)と、対極的な味わいが特徴。常連さんの中でも、特に地獄ラーメンの愛好者は多いのだとか。もちろん「とんこつ醤油系」「こく味噌系」「さっぱり塩系」の味も用意するほか、餃子やチャーハンとのお得なセットも充実。そして一六〇円で2玉入る大盛りはたっぷり食べたい人には嬉しいサービス。洗面器と噂される巨大な器も気になります(笑)。

Soldier

 貸しボート業をはじめ、船を使用する水上作業や湖底調査といった水中作業などを行なう、県内では唯一の会社です。特殊な条件下での作業となるため、他の企業では手に負えない仕事が数多く回ってきます。学術調査による湖底のサンプル採取や荒川ダムの流木撤去、そして、時としては転覆事故による行方不明者の捜索にも当たります。自分のことを「水上の便利屋」と紹介することもありますが、誰にも出来ない、困難な仕事ほど当社に依頼がくるという現状に誇りを感じています。もちろんどんな依頼にも対応できるよう、常に腕を磨いていますし、慢心を戒めるよう心掛けています。実際、冬に作業を行なった時、凍った桟橋から夜の湖に転落しそうになったことがありました。服をつかんで貰い、事なきを得ましたが、危険が伴う仕事であることを痛感した一瞬でした。皆さんの身近なところでは、8月に開催される湖上祭でも、私たちは裏方として参加しています。花火用の巨大なイカダを、速やかに、しかも決められたポイントに正確に運ぶのがその内容です。水上では惰性があるので、ピタリと停止させるのが難しい。やっていて大変ですが、その代わりに誰よりも近くで花火を楽しむことが出来るというオマケがあるのがいいですね。リスクが高く、他者が手を出さない仕事を引き受けてきました。今の時代はこうでなくてはと思いますしこれからも高い技術を売るのが仕事と考えます。料金、速さ、正確、安全、どれをとっても他の追随を許さぬ存在でありたいと思っています。
Yasuda Industry 代表取締役
保田 真二

年齢 48歳
趣味 スキューバダイビング・生け花
こだわり
 誰にも出来ない仕事、誰にも真似
できない技術を売る。
Yasuda Industry
山梨県富士河口湖町 河口湖大橋下桟橋 TEL:0555-72-3302

技あり!北麓の逸品

 忍野村にある神東製作所は、お祭りでおなじみの「神輿」を製作する会社。創業から30年の間には数々の神輿や山車を製作。その中には浅草の三社祭に使用されている神輿も数点含まれているという。他にも寺院の伽藍や欄間など、日本古来の建築には欠かせない製品を手掛けている。「私達の製品は、古くなるほど価値が高くなるものも多い。歴史を重ねることに耐え、いつまでも残ることを念頭に置いて、製作に取り組んでいます。」とは、同社の彫師・渡辺高志さん。小さい時から、宮大工である父の神輿製作を見てきたこともあって、ごく自然にこの道を選んでいたという。製作の工程のうち、特に神経を集中させるのが「顔」の表情。荒々しい迫力の龍も安らぎを感じさせる仏像も、全ては表情一つで決まるといっても過言ではない。しかも「気持ちが乗らない時には絶対に作業しない。」というほど、製作者の気分が表現されてしまう繊細な部分なのだ。どんなに時代が進んでも、最後は人の技術がものを言う世界。のみと金槌一本で、木に魂を削り込んでいく毎日だ。
商品名 お神輿 神 東 製 作 所
山梨県山中湖村山中1099-38 0555-84-3818

元気な子どもたち集まれ!
〜自然を舞台に“子どもの居場所”作り〜

 文部科学省が進める「地域子ども教室推進事業〜子どもの居場所作り」の活動が富士河口湖町を舞台に始まっています。地域の住民達の力で、子どもたちが安全に安心して活動できる居場所を作り、社会全体で子どもを育てようという目的のもと、同町では体験教室などの指導に携わる二団体が窓口となって活動に当たっています。
 今回はそのうちの一つ、カントリーレイクシステムズが主催する「富士河口湖しぜんたいけん塾」にお邪魔しました。同団体では毎週火曜日と毎月一回の週末に活動。5月から3月まで約50回にも及ぶ活動を予定しています。訪問した日は6月14日(火)の夕方。この日は3人の小学生が参加しました。会場となる裏山に赴いた参加者は、まずはめいめいに山中を駆け回ります。直前の日曜日にも同会場で活動が行なわれていたせいか、切り株や木の蔓などのポイントを熟知している子どももいます。ある程度自由に遊んだところで指導員がこの日の課題を提示。本日のテーマはノコギリで丸太を切るというもの。次回に予定している秘密基地作りのため、その練習というのが目的のようです。
 全員が初めてノコギリを使うということなので、まずは細い丸太を選んでの挑戦となりました。慣れない手つきながらも、何とか1回ずつ丸太の切断に成功!その後さらに大きな丸太へと挑戦します。こちらはさすがに苦戦となり、三人が交代しながら切断にこぎつけました。本来はこの切った木片で簡単なオブジェを作る予定でしたが、日没のためこの日の活動は終了。「楽しかった!」という子どもたちの感想は、泥だらけの服と額に光る汗が証明しています。「社会の要求も高まっているし、今後は大人のチャレンジも取り込んでいきたい。そのためにも指導員の質の向上を続けていきたい。」とは同団体の田村孝次代表。自然という“楽しい舞台”を子ども達に伝える活動は、まさに始まったばかりです。
カントリーレイクシステムズ
山梨県南都留郡富士河口湖町大石2954-1 連絡先:0555-20-4052
http://www.c-ls.jp/

北 麓 漫 歩  文:宮沢昌男
〜北麓文化に光をあてた人〜(18)

渡辺彬さんの話
  内藤成雄先生を市長に推そうとして、83年市長選のときの両派閥の動きがあったという話は、色々考えさせられる。
 「政治の分野では、オール与党の場合なあなあになってしまうから、いい意味で反対派が必要だと思う。当時の新しい市政をというムードを背景に、両派の人たちが内藤先生のところへ行った。ホーライ(蓬莱)のオレだって、55年の開業から医者をしている人だ、若いときから先生と同業で尊敬してきたよ。メンバーの中で先生はすばらしい人、大御所だ。 先生の書かれたものはよく憶えている、すぐれた表現だから・・・。市内の反響もいいし、悪くいうものはいない。もし内藤先生が市長に出たとしたら、どちらかの派に片寄らざるをえない。先生の、文化人としての中立の立場がなくなってしまう。83年の動きの中で、先生は市長選に出なかったのだが、今の道をいかれるのがすばらしい。こぶしの会の歩みをみても、内藤先生だから今までの実績をつくることができた、私はそう思っている」。
 そのとき吉田は動いたのだが、新しい動きとはならなかった

昼は頑固親父のうどん
〜上暮地の味処『多喜口』〜

 富士吉田市上暮地の和風居酒屋『多喜口』では5月からお昼に吉田名物のうどんを提供している。お店を切り盛りするのは自ら頑固親父と称する滝口哲夫さん。国産の小麦粉のみを使用するこだわりのうどんは、少し褐色がかった色が特徴。添加物を使用せず、かつ栄養価の高い小麦粉ならではの色だと滝口さん。同様にスープも、カツオをはじめ数種類のダシを使用するこだわりよう。毎日食べても飽きのこないよう工夫された、口当たりのやわらかい味に仕上がっている。用意されたメニューは約10種類。中でも厚く切った桜肉が乗る「肉玉うどん」が現在の一番人気。肉・キンピラ・玉子油揚げ・ちく天等に加えて、大きな手作りコロッケまで乗っている「デラックスうどん(写真)」はたくさんの具を楽しみたい人におすすめ。他にもカレーライスや冷やしたぬきうどんもあるので、その日の気候や腹具合に応じて食べるものを選んでみては?
 もちろんメインである夜の居酒屋もお見逃しなく!! 息子さんである正樹さんが、腕によりをかけた料理で迎えてくれる。名物の「豚の角煮」は口の中でとろける柔らかさ。また野菜や魚介類を炒めて特製の黄金ソースなるもので味わう「黄金焼き」は、いたく好奇心をそそられる一品だ。店内はゆったりとしており、60名入る座敷のほかボックス席もあるのでご家族での食事も可能。また夜でもうどんが注文できるので、最後のシメにどうぞ。
味 処 多 喜 口

営業時間  (昼)11:00〜14:00
     (夜)17:00〜
定休日:水曜日

山梨県富士吉田市上暮地1-2-5
0555-23-6969

ピアノ・コウジ氏を迎えてゴスペルワークショップ
〜富士吉田バプテスト教会にて100名が参加〜

 富士吉田市上吉田のバプテスト教会で定期的に開催されるゴスペルワークショップ。興味のある人にゴスペル体験をしてもらおうというのがその目的だが、6月11日に開催されたワークショップには、日本を代表するゴスペルピアニストのピアノ・コウジ氏が初参加。20年来のキャリアを持つ氏の演奏をバックに約百名の参加者がその歌声を響かせた。
 午後2時半にスタートしたワークショップでは、同教会のゴスペルクワイヤ『ブリランテ』『ワン・イン・クライスト』の指導に当たる村上京子さんの力強いリードのもと、「ビクトリー」や「ジョイ」といったナンバーを熱唱。その後、ピアノのコウジ氏の挨拶をはさみ同氏の作詞によるナンバー「主の御手の中で」の練習を行なった。同氏は挨拶の中で富士山や吉田のうどんに触れた後、作詞に至るまでの背景を紹介。自分のそばにあなたを愛してくれる人がいること、そしてイエス様が見守っていることに気付くことが大切と語った。また「ゴスペルは喜びを歌い明日の涙を乾かし、未来の道標となるパートナー」と村上京子さんも語る。
 若いお母さん達からスタートした同教会のゴスペルの輪が、現在は中学生から年配の方、そして若い男の子へと広がっている。加えて今回は、生協の支援による託児サービスも行なわれており、手軽にゴスペルを楽しむ環境が徐々に出来上がりつつあるようだ。活動には夜の部もあるとのことなので、興味のある方は下記までお問合せを!
ゴスペルライブ

7/9日土)14:00〜富士吉田バプテスト教会
7/13(水)12:00〜富士河口湖町新庁舎

お問合せ
富士吉田バプテスト教会
0555-22-2027

CATV河口湖が身近な英会話を放送
6月22日より旧河口湖町で放送スタート

 「番組を通して、小さい子から大人まで、楽しく英語に親しんでもらいたい。」というコンセプトでCATV河口湖が英会話番組をスタートした。撮影に協力するのは、英語すごろくや外国人駅前インタビュー等、楽しい英会話で定評のある同町内の『スコーミッシュランゲージセンター』。取材に訪れた日は同教室の天野玲美さん(富士河口湖高3年)と倉沢竜太君(湖南中3年)の収録日。この日は講師のクリス・モーアさんが観光客に扮して様々なことを質問するという設定。撮影では合図とともに、二人は見事な英会話でクリスさんの質問に答えていった。「発音や話し方が難しかった。」と撮影を終えてホッとした表情の天野さん。一方倉沢君は、緊張の面持ちながらもカットのない場面を一発でクリア。中学生ながらも、英検準2級を目指して勉強中というその実力を見せてくれた。講師のクリスさんは英語を学ぶコツについて、「楽しく」が大事だという。普段の授業でも生活に密着した題材を取り上げ、生徒の興味を引き出すよう心がけているとのこと。富士浅間神社と大池公園を舞台とした今回の番組は8月に放送予定。時間は毎週水曜日の14:15と17:15分からの10分間。該当区域にお住まいの方は一度ご覧あれ!
協 力

スコーミッシュランゲージセンター


富士河口湖町船津3631-2丸文ビル4F
0555-72-3180
http://www.geocities.jp/at_squamish

北麓おもしろ民俗考
〜富士吉田市内の「地区」あれこれ〜

 富士吉田市内でも最も高いところに位置する新屋地区。もともとは鳴沢村のきこり達が仕事に便利なため、次第にこの地に移り住むようになり、17世紀始めには村の名前が確認できるようになる。名前は新たに出来上がったということから新屋村と命名。その後、明治に上吉田村・松山村と合併して福地村となり昭和に入って富士上吉田町へ、そして下吉田町、明見町と合併し現在の富士吉田市に至るのです。常に水が流れている河川がない新屋地区に欠かせない存在だったのが、桂川を分水した福地用水。熔岩をくり抜いて作った水路から水が漏れぬよう草を詰めたことから、新屋の責草(せめくさ)という地名が生まれています。生活に欠かせぬこれら水の取水量を巡っては、桂川流域の村同士が争うこともしばしば起こっています。
 またこの地区は北に城山、南東に小倉山という二つの小山があります。中世の文献『勝山記(妙法寺記)』には合戦の記録とともに度々この両山の名前が登場します。過去の調査では城山に土塁をめぐらせた郭の跡が確認されており、中世戦国時代には国境守護の山城として機能していたことが伺えます。(写真)新屋地区を流れる福地用水。奥には小倉山団地が見える。

参考史料 歴史散歩講座『市内新屋の歴史探訪』より
協力・資料提供
富士吉田市歴史民俗博物館
山梨県富士吉田市上吉田2288-1 0555-24-2411

地元のおすすめバーベキュースポット

 晴れ渡る青空の下で家族や仲間たちとのバーベキューは、アウトドアの醍醐味の一つです。特にここ富士北麓は大自然を満喫できる施設もたくさんあります。そこで今回は豊かな自然に囲まれたおすすめのバーベキュー施設を紹介します。付近の様々なレクレーション施設も調べておくと楽しみ方が広がりますよ。
 
 暮地の坂下にある石川魚店の信号から白糸の滝方面に進むと見えてくる、昨年オープンしたばかりのオートキャンプ場。50人は入る屋根付のバーベキュー場は一人500円で利用できます。有料の貸出品の中にはダッチオーブンもあり、愛好者にとっては腕を振るうチャンスとなるかも。また、生け簀でニジマス釣りをしたり、近くを流れる小川で遊ぶことも可能。現在カブトムシの幼虫を育てているので、運がよければ成虫になったカブトムシに出会えることも。まだ木の香りが漂うコテージ(8人用・2万円)に泊まって夜のバーベキューを楽しむのも◎。
サブ・フィールド
バーベキュー利用料 1名500円(小学生以上)
山梨県富士吉田市上暮地1551-1
 お問合せ 0555-24-0245
http://park16.wakwak.com/~subfield/
 スバルラインから別荘地方面に至る道の途中に位置する創造の森デイキャンプ場。主に学校の野外研修に利用されることが多いため、平日よりも週末のほうが空いています。食材を持ち込む場合には一人700円の利用料がかかりますが、その他の道具はほとんど揃っており、それらは無料で貸し出してくれます。燃料も10人に一束の割合で薪を用意してくれますが、長時間滞在の場合は予備を持参したほうが◎。近くには河口湖フィールドセンターがあるので、空き時間に木材等を利用した工作を楽しむことも可能。どちらも3日前までに予約が必要です。
河口湖創造の森(河口湖フィールドセンター)
バーベキュー利用料 1名700円(小学生以上)
山梨県南都留郡富士河口湖町船津6603 п@0555-72-4331
 西桂町役場から三つ峠方面に上ると見えてくる、地元ではおなじみの場所。入園料は一人500円。炭はどんなに多人数でも、2500円で1日分用意してもらえます。炉が大きめなので会社やサークルなど多人数での利用にも最適。屋根付きのスペースの他、屋外にも数箇所スペースがあるので、天気のいい日はこちらを利用するのがおすすめです。また、ここでは大沢川の流れを利用した釣堀も人気で、1`(約6匹)2000円でニジマスを釣ることも出来ます。中には大沢川で渓流釣りを楽しむ親子もいるのだとか。夏にはホタルの見える場所としても有名。
三つ峠遊園
バーベキュー利用料 1名500円(小学生は300円)
山梨県南都留郡西桂町下暮地 お問合せ 0555-25-3573
 利用料が無料という事もあり、昔から市民に親しまれているのが富士パインズパークのバーベキュー広場。自然公園内なので炭は使用不可。ガスボンベを持ってくる必要があるのですが、管理棟で聞けば近くの業者さんを紹介してもらえます。使用できる炉は5基あり、コンロや鉄板は無料で借りられます。オープンエアなので、空模様が怪しい場合はそれなりの用意をしていくのが◎。お腹が一杯になった後は、散策コースをぶらぶらしたり、芝生広場でごろごろしたりもいいのでは?。小さい子がいるグループには安心できるポイントです。要予約。
富士パインズパーク
利用料 無料 (事前の申請が必要)
お問合せ п@0555-24-0292
http://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/

チーム紹介

美 食 会

   山梨県には美味しいお店がたくさんあるはずだ。だから、月々1000円を積み立て、年に1度だけ山梨の美味しいものを食べ歩く会を結成しました。現在会員40名。また2ヶ月に1度はメンバーが出会えるよう、3000円予算で様々な企画を楽しむ。ちなみに7月の予定は山中湖で屋形舟!(会員でなくても参加できます) 詳細は下記まで。
問い合わせ先 п@0555-22-8032(糸力)
URL
http://www.itoriki.com/bishoku/

チビッコ未来

富士吉田市新倉 武藤進一さん

彩乃(あやの)ちゃん 5才
苺香(まいか)ちゃん 4ヶ月

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