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JEEFの「地域チャレンジネットワーク」活動の様子や成果を報告します。
JEEF「地域チャレンジネットワーク」活動報告

第3回 企画運営会議


第3回 企画運営会議

■実施日:平成20年1月15日(火)14:00〜15:00
■実施場所:山梨県南都留郡富士河口湖町 ウィルダネスパークロッヂ
■出席者:13名

■会議内容
1.プログラム報告
 ●一連の実施プログラムふりかえり
 ●写真発表
 ●プログラム実施の様子が放送されたビデオ上映(山梨県内NHKにて、1月6日夕方放送)
 ●参加者数の発表

2.今回の事業の成果について
 ・参加者の中には、ご家族(2世代・3世代)で参加いただける方が以外に多かった。自然の中での作業を通し、親子間や世代間でのコミュニケーションを図る場として利用されたことは、喜ばしいことである。
 ・“間伐体験”や“炭窯つくり体験”“炭焼き体験”等『昔の人が行っていた作業』を子供達が体験することで、昔の人の知恵や工夫などを、知るきっかけになったのではないか。
 ・様々な機関や関係者の方々からの協力を得ることが出来、参加者同士はもちろん多くのネットワークを形成することが出来た。
 ・今回の事業を通して、山林の利用性・河口湖の水質の変化など当地域が抱える問題や利用価値について考える機会になったのではないか。

3.今後の展開について(今後の課題等) 
 ・今後も継続的に間伐・炭焼き作業を行っていく。
 ・(事業実施の際に)焼きあがった炭は現在湖水浄化の為に湖に沈んでいる状態。今後も焼きあがった炭は、湖に沈め、継続していく。
 ・地域の学校や各団体より炭焼き体験を行いたいとの希望があれば、本事業で作製した炭窯を利用して炭焼体験会を行っていく。
 ・本事業により作られたネットワーク等を活かせるような事業を継続して行っていけるような仕組み作りが必要である。



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第4回 体験活動


第4回 体験活動

■実施日:平成20年1月6日(日)10:00〜12:00
■実施場所:山梨県富士河口湖町大石地区山林内・川口湖畔
■参加者:31名
■活動のテーマ・ねらい:
「自分たちで焼いた炭を観察し、湖水浄化に利用する。」
  焼きあがった炭を取り出し、重さ・感触・においなど、炭になる前の木と比べ、変化を観察する。昔の人達が山で木を炭にした意味を体感する。更に炭が本来持っている、浄化作用についての説明を行い、炭を河口湖に沈め「自分達の手で身近にある湖をきれいにすることが出来る」ということを体験するとともに現在の河口湖の水質の現状を知り、湖を汚さない生活の仕方についての気づきを持つ。

■スタッフ
<地域関係>炭窯作り・炭焼き経験者:山本義一
        アサヒナ(林業関係):朝比奈 茂
        NPO法人F-CONE:三浦こずえ、小林智文
<地域事務局>NPO法人フィールズ:米田昌生、田中孝治、白輪地美幸

■スケジュール
10:00〜10:15  集合・受付、現場へ移動
10:15〜11:15  焼けた炭の取り出し作業
11:15〜12:00  湖畔へ移動、炭を湖水へ沈める

■プログラム内容
<炭の取り出し体験>
  取り出す時のワクワクするような期待感と、炭の特徴を知る。
<森林の育成について>
  健全な森を育てる上で必要な作業であることの説明。健康な森は、Co2(二酸化炭素)を吸って、O2(酸素)を出してくれる。<焼け方の確認>
  いろいろな炭を、自分なりにどんな使い方をしたいかの発表。
<湖水浄化>
  炭の浄化作用を説明後、焼きあがった炭をカゴに入れ、河口湖湖畔へ移動。排水が流れ込み、特に水質が良く無い所に沈める。

■評価会報告
  炭を取り出す作業ということもあり、お子様と一緒に来られた母親が多く見受けられ、炭に対するひそかな期待感を感じた。
  子供達の取り出す時の楽しさの反対に、焼けた炭をみんなに、「自分で使うとしたらどんなことに使う?」という問に対し、現実的な「水の浄化」や「消臭」といった感じで、プログラム趣旨の理解と知識としても理解していることが分かったが、創造力の乏しさに残念な思いを感じた。
  やはり、この時代、情報社会ということも有り、何らかのかたちで知ってはいても、創造性を働かせ、自ら「何に使えるかな?何に使おう?」などと考えられるような環境がないのか?と思ったとき、今回の取り組みの存在意義をしっかり感じた。
  これからも、フィールドを使いながら、子どもたちが自らのからだで「体験」し、「考え」「実行」できる、そんなたくましくなれるような環境を提供していきたい。

■マスコミの取材
  NHK甲府放送局 当日夕方放送の地域ニュース番組で放映


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第3回 体験活動


第3回 体験活動

■実施日:平成19年12月16日(日)・25日(火)・26日(水)10:00〜16:00
■実施場所:山梨県富士河口湖町大石地区山林内
■参加者:25〜27名(12/16:25名、12/25:27名、12/26:27名)
■活動のテーマ・ねらい:
「炭焼き体験」
  自分達の身近にある木を炭にして利用することで、石油や石炭のような限りのあるエネルギーと違い、生産・利用し続けていける上に環境にも良いエネルギーであることを伝える。
炭にする木は、生木で重たく長さもばらばらなので、切り分け・選別・詰み込みなどの作業を行っていく。子供達にとっては、かなり大変な作業になっていくが、“自分たちで炭を焼く”という目標を達成するためにお互いに協力し、助け合いながら、作業を進め、協同することの大切さや必要性を体感する。更に窯の中の木自体は直接目で見ることは出来ないため、木が炭になっていく過程で出てくる煙やにおい、温度など視覚以外の感覚を働かせ、変化を感じ取り、観察しながら炭焼きを進め、木から炭への変化を知る。

■スタッフ
<講師>炭窯作り・炭焼き経験者:山本義一、網野貴章
<地域関係>NPO法人F-CONE:小山れい子、小林智文
<地域事務局>NPO法人フィールズ:田中孝治、白輪地美幸、田村孝次

■スケジュール
<1日目>
10:00〜10:15 集合・受付、現場へ移動
10:15〜12:00 薪・炭材集め、炭窯への詰め込み
12:00〜12:30 昼食
12:30〜15:30 薪・炭材集め、炭窯への詰め込み
<2日目>
10:00〜10:15 集合・受付、現場へ移動
10:15〜12:00 薪を積み、炭焼き開始
12:00〜12:30 昼食
12:30〜15:30 炭焼き作業
<3日目>
10:00〜10:15 集合・受付、現場へ移動
10:15〜12:00 炭焼き作業
12:00〜12:30 昼食
12:30〜15:30 炭焼き作業

■プログラム内容
<薪・炭材集め>
  以前に実施した間伐作業で切り出した木材を“薪用”と“炭材に分けた。太すぎる木を薪割り機で割り、太さをそろえた。薪用の木が不足していたので、周辺からさらに集め大きさを揃えた。
<炭窯への詰め込み作業>
  良い炭を作るための木の詰め方を講師の方から指導されながら木を詰めていった。一人で運ぶことは、大変なのでリレー形式で皆で協力しながら、行った。
<火入れ>
  炭窯の入り口で火を熾し、徐々に窯内の温度を上げていく。煙突から出てくる煙の温度を測定しながら、薪をくべたり、うちわであおいだりしながら燃やしていった。
<窯内(温度)の変化観察>
  煙の色やにおい、噴出口の温度や付着物などの観察を参加者と一緒に行った。中を見ることは出来ないので、指導者の方から聞いた変化を逃さないようにそれぞれ役割分担をし、集中しながら行った。
<入り口の密閉>
  煙突口の温度が80℃まで上がったら、入り口を完全に塞ぎ、空気を遮断する。(以後は、事務局で焼きあがるまで管理する)

■評価会報告
<1日目>
  力仕事が多く、参加した子供達は大変だったと思う。が、何度も参加している参加者が多いせいか、手際よく作業を行っていた。
  今回参加してくれた男性から「今までただその辺に転がっていた木が、炭や薪として役に立つことを考えたら宝の山だね」という発言が出たのが非常に印象的であった。まさに今回の事業の成果といえるのではないだろうか。更に2世代・3世代で参加しているご家族が増えてきて、親子間だけでなく世代間の会話も聞くことが多くなってきているように思う。
  体験プログラムは、残り少なくなってきているので上記のような“気づき”を多く持ってもらえるようなプログラムを進めていきたいと思う。
<2日目>
  煙突から出てくる白い煙を見て、ここまで来たか!と感じた。参加者からも歓声がわいていた。その後、窯内の温度を上げるために薪を継ぎ足したり、うちわであおいだりと、あわただしく動いていた。みんなが“炭を焼き上げる”という目標に向かって一生懸命働いているのが事務局としては喜ばしいことだと思った。
<3日目>
  参加者の皆さん、非常にがんばっていただいたと思う。今日の作業は、比較的簡単な作業ではあったが、間伐作業から整地、基礎作り、レンガ積みといろいろな方にご協力いただいき、何とかここまでたどりついたと思う。
  参加者が一緒になって火を熾し、炭を焼くのは今日までなので、今日以後は事務局で火の行うことになった。参加者は、焼き上がりを見守りたい様子であった。今後、このような事業を行うのであれば最後まで関われるような内容で実施できる様にした方が参加意欲が増すのではないかと思った。
作業をしながら、勉強をさせてもらったり、意見を聞いたりといろいろな収穫があった。
  以後、窯の中が冷えるまで事務局で管理していくが最後の最後まで気を抜かないようにしていきたい。


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第2回 企画運営会議


第2回 企画運営会議

■実施日:平成19年12月14日(金)14:00〜15:00
■実施場所:山梨県南都留郡富士河口湖町 ウィルダネスパークロッヂ
■出席者:13名

■会議内容
 1.現場見学
   作製途中の炭窯の現場見学、現場でのQ&A
 2.実施済みプログラム結果報告と反省
  ●間伐プログラム報告
  ●炭窯つくりプログラム報告
 3.後半プログラムに向けて
  ・参加者を増やしていくための対策について
  ・湖水浄化プログラムの許可申請について

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第2回 体験活動


第2回 体験活動

■実施日:平成19年11月17日(土)・18日(日)・12月2日(日)10:00〜16:00
■実施場所:山梨県富士河口湖町大石地区山林内
■参加者:22〜24名(11/17:22名、11/18:23名、12/2:24名)
■活動のテーマ・ねらい:
「炭窯作り体験」
  前回、間伐体験で切り出した木材を炭にするための『炭窯』を作っていく。
 炭窯を作るにあたり、炭とはどんなものなのか、昔の人は炭をどうやって作り、どうやって利用してきたのかを学び、資源の利用価値に気づく。
 更に炭窯を作るという作業を通し、参加者の子供同士はもちろん、子供と大人、大人同士、参加者と指導者等のコミュニケーションを深め、集団における課題解決や将来的に地域での活動の輪を広げていく。

■スタッフ
<講師>炭窯作り・炭焼き経験者:山本義一、網野貴章
<地域関係>アサヒナ(林業関係):朝比奈 茂
        NPO法人F-CONE:三浦こずえ、小林智文
<地域事務局>NPO法人フィールズ:田中孝治、白輪地美幸、田村孝次、米田昌生

■スケジュール
<1日目>
10:00〜10:15 集合・受付、現場へ移動
10:15〜10:40 これから作る炭・炭窯についての説明
10:40〜12:00 炭窯を作るための整地作業
12:00〜12:30 昼食
12:30〜15:30 炭窯を作るための整地作業
<2日目>
10:00〜10:15 集合・受付、現場へ移動
10:15〜12:00 炭窯の基礎作り
12:00〜12:30 昼食
12:30〜15:30 炭窯の基礎作り
<3日目>
10:00〜10:15 集合・受付、現場へ移動
10:15〜12:00 炭窯作り(レンガつみ)
12:00〜12:30 昼食
12:30〜15:30 炭窯作り(レンガつみ)

■プログラム内容
<炭・炭窯についての説明>
  前回、間伐作業で切り出した木から、炭になるまでの一連の行程の説明。炭とは、材木から
水分などを抜き炭素のみにしたものであること。昔は、この地域でも炭焼きが盛んに行われていた。重い木材を軽くし、運び易くしかも利用し易い炭という形にしていた。昔の人の知恵として炭焼きは発展してきたことを参加者に伝える。現在は、炭焼きだけではなく、森の手入れをしなくなり荒れ放題の山が増えている。今回の事業を通じて自分の回りにある自然も利用の仕方で豊かな資源になることを説明した。その後、炭を焼く為の炭窯の構造・しくみの説明を簡単に行った。
<炭窯設置場所の整地作業>
 (1) 鍬やスコップ、重機などを使い斜面を切り崩しながら、設置場所を平らにする。
 (2) 木の根・枝・葉など余計なものは取り除く。
 (3) 型にするコンパネを敷き、設置場所の大きさを整えていく。
 (4) 直径10〜15cmくらいの丸太を30cmに切ったもので地面をたたき固める。
 (5) 水平器で確認しながら平らにならしていく。
<基礎の型枠作り>
  平らにならした地面に型となるコンパネを敷き、その周りに細長く切ったコンパネで型枠を作る。大きいので複数人で声を掛け合いながら進める。
<炭窯の基礎(床)作り>
 炭焼きの際に木から出てくる水分を窯の外に流しだす為のU字溝を中心に埋め込む。型枠の中にコンクリートを流し込み、炭窯の基礎(床)とする。
<基礎(床)へのレンガ積み>
  固まったコンクリートにチョークで印をつけ、レンガを積んでいく。水平器を利用し、確認しながら均一にレンガを積み、隙間をコンクリートで埋める作業を役割分担しながら、進めていく。各係とも大人と子供を組み合わせ、安全管理とともに世代間の交流を図った。
<炭焼についての説明>
  炭窯のどこで火を熾し、どこから煙や木酢液が出てくるのかなど、子供達の想像がつきやすい説明をし、次へのイメージを付けさせた。

■評価会報告
<1日目>
  今回は“炭窯を作るための整地”という地味な作業であったが、子供も大人も皆真剣に一生懸命に作業を行っていたのが印象的であった。
斜面を切り崩して、平らな場所を作るのに木の根や埋まっていた枝などに苦労していたが、土の中の虫や幼虫などが出てくるたびに子供たちが歓声を上げ、しばらく観察を続け、また作業に取り掛かる場面が度々見られた。面倒くさいと思われがちな作業の中にも楽しみを見つける子供の目は、すごいと思わされた。
  明日以降も地道な作業が続くので、今日のような姿勢で取り組むことが出来るようにこちらの仕掛け作りが必要になってくるのではないかと感じた。
参加者共々、事務局としてもがんばって行きたい。
<2日目>
  型を並べ、枠を作っていくと、だんだんと形が見えてきて、イメージがつきやすくなってきた。参加者の子供たちも今まで何も無かったところに、自分たちで炭窯を作るというのが想像がついてきた様子であった。
  自分たちでコンクリートを練っていく作業は、ほとんどの参加者が初めてで、最初は“おっかな、びっくり”という感じで行っていたが、作業を進めるにつれ、だんだんと手際が良くなっていったように感じた。子供たち同士で声を掛け合い、協力しながら作業をする場面も見られた。
  作業工程上、仕方がないのかもしれないが小さな子供には難しい作業が途中あり、何も出来ずにまわりで持て余している子供の姿が見られた。今後、直接“炭窯作り”に関係の無い作業でも、何か出来る仕事を与え、一緒にやっているということを感じてもらうことが必要ではないかと感じた。
<3日目>
  思っていたよりも手間と根気の要る作業であった。予定していたよりも作業は進まなかった。遅れた分は、今後事務局側ですすめていくこととした。
  単純な作業なので、飽きてしまう参加者も見受けられたが、それ以外は黙々とレンガを積んでいた姿が印象的だった。途中、複雑な作業を行う場面もあったが講師の方に指導をいただきながら作業を進め、お互いに教えあったり、支えあったりしながら行っていた。
  反省する点は、作業予定の立て方が今回はかなり甘かった。予定がだいぶ遅れてしまった。今後は、もう少し慎重に予定を立てることに注意したい。



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第2回 研修会


第2回 研修会

■実施日:平成19年11月10日(土)14:00〜16:00
■実施場所:富士河口湖町大石地区山林内
■講師・スタッフ:2名、参加者:6名

■研修会内容
 ・炭についての話(炭の効能や利用法)
 ・炭窯つくりの手順の説明
 ・炭を焼く手順の説明

■参加者からのフィードバック
 ・今まで、炭の作り方など考えたことが無かったが、ここまで大規模なものだと思っていなかった。
 ・炭といえば、BBQ(バーベキュー)位しか浮かばなかったが、焼く以外にも様々なことに利用できるので驚いた。炭に対する考えが変わった。

■各地域事務局後記
 ・燃やして熱源にすること以外にも『炭には様々な使い道がある』ということを学ぶことが出来た研修会であった。
 ・炭窯の作り方や構造なども細部に工夫がされていることを知り、参加者は皆、驚きと発見の連続であった。
 ・今までよりも『炭』について興味がわいてきたことが見受けられた。
 ・自分たちで炭窯及び炭を作っていくにあたり不安だという意見も出たが、講師の方々の指導を中心に作り上げようという意見で一致した。

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第1回 体験活動


第1回 体験活動

■実施日:平成19年10月28日(日)10:00〜16:00
■実施場所:山梨県富士河口湖町大石地区山林内・河口湖フィールドセンター
■参加者:4名
■活動のテーマ・ねらい:
「間伐体験」
  国立公園内の森林を利用し、森林が持つ働きや森の育ち方(遷移)などを学び、森が健全に成長していくには、何が必要なのか、どんな事が大切なのかを考える。更に森が健康に育っていくのに必要な『間伐』『枝払い』などの作業を行い、森林育成を図る。
  周辺を樹海に囲まれた町営施設『フィールドセンター』とその周辺の森林を 利用し、富士山周辺に広がる“樹海”の成り立ちや特徴などを学び、地域にとって貴重な自然資源である樹海の自然を見直す機会とすることと、間伐が必要な森林との違いを学ぶ。
  その後、同じ国立公園内で森林整備作業が行える場所へ移動し、『間伐』『枝払い』等の作業を行い、実際に自分たちで森を育てていくことを実感する。
  未整備の森林に手を加え、そこから出た間伐材を利用して『炭』という資源を作り出し、それを湖水浄化に利用するという一連の作業を通し、この地域が持っている資源の活用を見直す機会とする。

■スタッフ
<講師>アサヒナ(林業関係):朝比奈 茂
     NPO法人フィールズ(林業経験者):米田昌生
<地域関係>NPO法人F-CONE:三浦こずえ、小林智文
<地域事務局>NPO法人フィールズ:田中孝治、白輪地美幸、田村孝次

■スケジュール
10:00〜10:15 集合・受付、現場へ移動
10:15〜11:30 河口湖フィールドセンター周辺の散策と自然解説
11:30〜12:30 移動、昼食
12:30〜15:30 森林整備作業の説明・作業(途中、休憩をはさむ)

■プログラム内容
<森の遷移について>
  森が育っていく過程(遷移)を紙芝居等を利用しながら行った。この周辺の森(“樹海”と呼ばれているエリア)は、森林としては若く、遷移の途中であり、ここでしか見ることの出来ない特徴などを紹介した。実際に、その様子を目で見たり、苔などに手で触れてみたりしながら、子供たちに「生きている森」「ほかではなかなか見ることが出来ない森」であることを実感してもらった。
<森林の育成について>
  この森は、人間が手を付けず、このまま見守っていけばやがて立派な森になるが、人間が一度手を加えた森(例えば、木を切ったり、植えたりした所)は、最後まで人間が面倒を見なければならないのに、ほったらかしになっている所がたくさんある。そのような森を健全な森にする為には、人の手入れ(森林整備)が必要になってくることを説明した。
<森林整備作業と間伐材の利用について>
  これから行う森林整備作業の必要性を説明した。更にそこから出た“間伐材”で炭を作り、炭が持つ浄化作用を利用して湖水浄化を行うことを説明した。
<間伐体験>
  切っても良い木、切る必要のない木の選別、チェーンソーを利用しての木の切り倒し作業の後、木の枝を払い、炭焼き体験にむけ長さ90cmに切り揃えた。作業に中は、重機を使ったり、チェーンソーなどの危険な道具を使っていくので、スタッフは参加者に注意を払いながら進めた。

■参加者の反応
 ・木は重たくて、運ぶのが大変だった。
 ・大きい木が倒れるのがすごかった。
 ・木を切るのがかわいそうな気がしたけど、森が育つのには大切なことなんだということが分かった。
 ・切った木が炭になるのが楽しみ。
 ・木の種類を教えてもらって勉強になった。


■評価会報告
 ・第1回のプログラム実施ということもあって参加者が思うように集まらず、残念だった。
 ・参加した子ども達は、大きな木が目の前で切り倒されるのを見るのが初めての子どもが多く、とても興味深げに作業を行っていた。
 ・参加した子供たちには、間伐の必要性や間伐材の利用などを理解してもらうことが出来て良かったと思う。
 ・中には危険を伴う作業もあったが、講師の方々の指導もあり安全に楽しく作業を進めていく事が出来たと思う。研修会での成果が出ていた。
 ・木の種類の説明などを織り交ぜながら、作業を進めていくと子供たちも喜びながら話を聞いていた。
 ・もういらなくなった木ではあるが、この木を利用して炭を作り、自然環境を良くしていくことに役立てるということをもう少し強調できれば良かったのではないかと思う。




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第1回 研修会


第1回 研修会

■実施日:平成19年10月19日(金)14:00〜16:00
■実施場所:富士河口湖町大石地区山林内
■講師・スタッフ:2名、参加者:7名

■研修会内容
 ●事業実施(森林整備作業)にあたっての安全管理について
  ・森林整備作業とは簡単な説明
  ・重機やチェーンソーといった危険を伴う道具類の使用法や注意点の指導
  ・実演、指導

■参加者からのフィードバック
 ・危険な作業を行う場面もあるので注意しなければいけないと再確認した。
 ・ただ“切れば良い(間伐すれば良い)”ではなく、手順と法則があることを知った。
 ・どんなところに危険や注意を払わなければいけないのかをみんなでシェアしておけば作業も安全で効率が良くなるのではないかと思う。
 ・自分には、チェーンソーでの作業は出来ないと思うが、それ以外にもたくさん仕事はあるのでがんばりたい。

■各地域事務局後記
  森林間伐作業の意義や手順、危険などを知ることができた研修会であった。今後の作業の進め方などを講師へ相談しながら進めていくことで各自、これからの動き方や危険回避のイメージがついたようであった。



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第1回 企画運営会議


第1回 企画運営会議

■実施日:平成19年10月5日(金)14:00〜16:00
■実施場所:山梨県南都留郡富士河口湖町 ウィルダネスパークロッヂ
■出席者:14名

■会議内容
1.出席者自己紹介
2.本事業の趣旨の説明、目的の共有
  この事業は、地域の団体や住民、国、県、町等の関係省庁が手を取り合い、協同し、この地域にある資源を活かした体験活動を展開することである。
  また、事業概要として、手入れのされなくなった森林の整備として間伐作業を行い、更にそ
の木材を利用して炭を焼き、炭が持つ浄化作用で湖の水質浄化を行うというものである。一連
のプログラムを通し、子供たちが地域資源や環境について考える機会とする。
3.企画内容検討
 ●プログラム内容の提案、検討
   一連の作業(森林整備→炭窯作り→炭焼き→湖水浄化)について提案、討議
 ●今後のスケジュールの確認
   今後の企画運営会議、研修会、体験活動のスケジュール調整

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山梨県富士河口湖町地域の活動


「間伐材の追跡と河口湖湖水浄化」
  富士河口湖町は国立公園を含む豊かな自然と来訪者1,100万人を超える大型観光地である。その一方で、現在では従事者も減少し衰退の色を隠し得ない状況ではあるが、古くからの林業・農業・漁業等の自然資源を活かした地域産業が栄えていた時代もある産業及び歴史文化色の豊かな地域である。
しかし、豊かな資源に恵まれている地域ではあるが、多くの課題も存在する。自然とのふれあい・地域の文化歴史に関わるイベント・環境教育プログラム等への参加者は都市生活者が圧倒的に多く地元からの参加は少数に留まっている。地元の子供たちを対象にした企画であっても参加者数の結果に大差はみられない。地元の子供たちは当該地の豊かな教育資源に囲まれて生活していながら実際の生活では自然や地域に対する興味・関心は希薄であると予想される。この地域では行政・地元地域の大人が連携を組み、子どもたちに対し資源や産業を活かし、それを守り継承していくための働きかけを継続的に展開する必要に迫られている。
そこで、この地域の自然及び産業における豊かな資源の一つである森林と間伐材を体験プログラムの起点として、その流れを追跡する。間伐・枝打ち等の『森林整備作業』を行い、そこから出た間伐材を利用して『炭焼き』を行うための炭窯を作り、自分たちで炭を焼く。更にその炭を河口湖に沈め、炭が持っている“優れた吸着力”を利用し、地元河口湖の『湖水浄化』を行う。
このプログラムでは、参加者が複数に及ぶ体験と知識を体系的に獲得し、その後実践的な環境保全活動につなげ持続可能な地域自然資源のあり方について考える機会の創出を目指す。その企画・実施に伴い環境省、山梨県教育委員会、富士河口湖町教育委員会、富士・東部林務環境事務所、地元林業従事者、参加者御父兄 等の方々が、効果的に機能するネットワークの構築も行う。

■地域事務局:NPO法人フィールズ(主担当者:田中孝治、白輪地美幸)
            〒401-0305 山梨県南都留郡富士河口湖町大石2955-4
            TEL:0555-20-4060  FAX:0555-20-4053

■事業の種類:森林での体験活動・国立公園等での体験活動

■ネットワーク:
 ・環境省関東地方環境事務所富士五湖自然保護官事務所
 ・林野庁関東森林管理局研究・保全課
 ・山梨県森林環境部みどり自然課
 ・山梨県教育委員会社会教育課
 ・山梨県富士・東部林務環境事務所森づくり推進課
 ・富士河口湖町教育委員会生涯学習課
 ・NPO法人F-CONE
 ・炭窯作り及び炭焼き経験者
 ・アサヒナ(林業経験者)
 ・NPO法人フィールズ

■企画運営会議の開催(3回):10月5日、12月14日、1月15日

■研修会の実施(2回):10月19日、11月10日

■体験活動の実施(4回):10月28日、11月17日・18日・12月2日、12月16日・25日・26日、1月6日
  対象:富士河口湖町を中心とした小学校〜大人を対象に、各回30人

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