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【社会】

「総合医」確立を提言 国保中央会が報告書

2008年3月17日 17時45分

 国民健康保険中央会は17日、日常的な疾患に対応できて地域住民のかかりつけ医となる「総合医」の制度確立を提言する報告書をまとめた。

 日本では臓器別の専門医療に偏り、地域医療を担う総合医の位置付けが弱いと指摘。能力と条件を満たす医師を総合医として認定すべきだとした。

 さらに、大学医学部で総合医を養成するよう教育カリキュラムを見直し、卒業後の研修に地域医療を学ぶ機会を組み込むよう求めている。

 期待される総合医の具体像として(1)プライマリーケア(初期診療)の実践(2)時間外や夜間も対応(3)往診や在宅医療に積極的−などを挙げた。

 総合医の制度をめぐっては、厚生労働省も導入を検討しているが、日本医師会は「フリーアクセス(患者の自由な医療機関選択)が阻害される」などと反対している。

(共同)
 

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