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松本市長に菅谷昭氏が再選、市川氏に大差 投票率47%

3月17日(月)

再選を果たし花束を笑顔で掲げる菅谷昭氏=16日午後9時10分、松本市大手3の祝勝会場

 任期満了に伴う松本市長選は16日投開票し、現職の菅谷昭氏(64)=無所属、蟻ケ崎=が、新人で元市収入役の市川博美氏(49)=無所属、平田西=に4万9000票余の差を付けて再選を果たした。投票率は47・43%で前回選を14・71ポイント下回り、過去2番目の低さだった。

 菅谷氏は1月下旬に立候補を表明。1期目の最重点施策に掲げた「3Kプラン」(健康づくり、危機管理、子育て支援)の成果を強調、プランをさらに拡充し「バランスの取れた持続可能な都市づくりを目指す」と訴えた。

 政党には推薦を求めなかったものの、前回選では対立候補を支援した連合長野松本広域協議会をはじめ、市医師会、町会連合会など約70団体から推薦を得て運動を展開。実績を背景に当初から安定した戦いを続け、市内全域に浸透した。

 1月下旬に出馬表明した市川氏は、現市政の「リーダーシップ不足」を批判。環境と経済の両立を目指す「環境首都」や子育て支援の充実などを訴えた。女性有志らが後援会を組織し運動、独自候補擁立を断念した市民団体の一部も支援に回ったが、知名度不足や出遅れが響き、運動に広がりを欠いた。

 投票率は、同市長選で過去最低だった2000年の47・09%をわずかに上回った。