盗撮目的?トイレに撮影機器 福島県職員を逮捕職場が入居する公共施設の女子トイレに忍び込んで撮影機器を設置したとして、郡山北署は15日、建造物侵入の疑いで福島県ハイテクプラザ主任研究員高橋幹雄容疑者(48)=会津若松市北会津町下荒井=を逮捕した。調べでは、高橋容疑者は5日午後5時から6日午前10時までの間、郡山市待池台のハイテクプラザ1階女子トイレに侵入し、小型の撮影機器を設置した疑い。調べに対し「機器を付けたが、撮影するつもりはなかった」と供述している。 郡山北署や県などによると、6日午後2時ごろ、ビルに入居する財団法人の女子職員がトイレ個室の壁につるされた使用説明書の陰に、電源が入った機器(縦8センチ、横2センチ、厚さ1センチ)が隠してあるのを発見。同署が高橋容疑者を割り出した。 機器は3、4時間撮影が可能。同署は撮影データを解析し、県迷惑防止条例違反(盗撮)での立件も視野に捜査している。職場からパソコン周辺機器も押収した。 トイレは施設内の職員だけでなく外来の入館者も利用している。 高橋容疑者は大学卒業後の1982年県職員に採用された。酒造などの研究部門に配属され、2003年からハイテクプラザに勤務し、企画管理グループで予算管理や共同研究での企業との折衝を担当。熱心な働きぶりだったという。 宮野壮太郎ハイテクプラザ所長は「県民が利用する施設で、誠に遺憾。厳正に処分するとともに綱紀粛正に努めたい」と謝罪した。
2008年03月15日土曜日
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