あさひ薬局の漢方で健康家族

「女性ホルモンと頭痛」

〈2005年 3月1日号〉

 3回にわたり取り上げてきたテーマ「頭痛」…。
日常生活からの誘発因子の他に、女性ホルモンや生理周期などの体のリズムとも深い関係があると考えられています。

■ 生理直前や生理中の頭痛

 この時期のズキズキした頭痛は、血の巡りの悪さ(お血)によるものとされています。生理中に無理をすると血が滞りやすくなり、頭痛をまねく原因に…。生ものや冷たい物は控え、安静に過ごして睡眠も十分にとりましょう。生理中は下腹部を暖かくする(カイロを貼る、腰や下腹部に熱めのシャワーなど)のが効果的です。

■ 生理の終わりの頭痛

 生理の出血により、体のあちこちに栄養を運ぶ血液が一時的に不足しています。鈍い痛みとともに眠気や疲れやすいなどの症状があらわれます。貧血ぎみの人や出産直後、偏食やダイエットをしている人は要注意。

■ 排卵期や高温期の頭痛

 月経前のイライラの時期です。体内の熱が頭に上がるので、脈うつような痛みと、熱っぽさを伴うことも。普段からストレスをため込みがちな人は、頻繁にこのタイプの頭痛を起こしやすいようです。

生理周期のホルモンと 生理中期と頭痛

 女性の一生とホルモンの関係から見ると頭痛は初潮が訪れる10代前半から増えはじめます。30代後半〜40代は、更年期に向かいホルモンバランスが不安定になり、40〜50代はもっともホルモンの変動が激しくなります。60代には、女性ホルモンは減少し、低い値で安定するようになるので頭痛も少なくなるようです。

 普段片頭痛がひどい人でも、「妊娠中はほとんど起こらなかった」という人も多いと思いますが、これは、妊娠中はホルモン分泌が安定した状態を保っているからと考えられます。女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌の多い・少ないよりも、女性ホルモンが大きく変動する時に特に頭痛が起こりやすいようです。

ホルモンバランスを整えるために、普段から骨盤の血流を良くするエクササイズを!ストレスはホルモンバランスをくずす原因のひとつです。リラックスするなど生活の工夫を!

症状がひどい場合は、医療機関(脳神経外科・神経内科)でご相談ください。

※次回は「女性ホルモンと頭痛」についてです。

温経湯

〈生理中に〉
比較的体力の弱い冷え性の方で、月経異常、月経痛、月経過多、下腹部・腰の冷えや疼痛などに

(うんけいとう)

温経湯

 

婦宝当帰膠

〈生理の終わりに〉
貧血、冷え性、生理痛、生理不順に

(ふほうとうきこう)

婦宝当帰膠

 

十全大補丸

〈生理の終わりに〉
貧血、冷え性、生理痛、生理不順に

(じゅうぜんだいほがん)

十全大補丸

 

星火逍遥丸

〈生理前に〉
神経の高ぶり・ホルモンバランスを整え、イライラをしずめてくれる。生理不順にも効果あり。

(せいかしょうようがん)

星火逍遥丸

 

 

加味逍遥散

〈生理前に〉
体質虚弱で疲れやすい、肩こり、精神不安定、便秘ぎみで冷え性、月経不順・月経困難・更年期障害・血の道症等の症状がある場合。

(かみしょうようさん)

加味逍遥散

 

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