いじめが、このところマスコミの話題にされているが、淳心学院でも、「解剖」という名のいじめが、休み時間にゲームのように行われていた。これが、一番いやな思い出。 この「解剖」は、授業の合間の休み時間、一人の弱い生徒をターゲットにする。まずつかまえ、教卓に寝かせ、下半身を裸にする。ここまでの被害に遭う者は、そうはいない。たいていは、その途中、未遂で終わる。 私もターゲットにされたことがあり、休み時間になると、急いで図書室に逃げ込み、被害をまぬがれ、そのうちターゲットにされなくなった。 最もひどい被害に遭ったのは、T・T君。ズボンとパンツを脱がされ、その上、チョークがいっぱい付着した黒板消しで、陰部をはたかれた。 T・T君は、天然パーマ、度の強いメガネをかけた、風変わりな外見の生徒。医者の息子だったが、医学部に合格できずに、淳心学院卒業後、自殺したという。自殺する直前に、この「解剖」の主犯格のY・H君などに会いにいったと、朝日新聞社に就職したH・I君から、第15回生の同窓会で、近年になってから耳にした。 たとえいじめであっても、かつてかまってくれた同期生に、T・T君は、別れの挨拶に行ったのだろう。彼は親からもうとまれていたらしい。 「解剖」の主犯格、Y・H君は医者の息子で、現在、神戸大学医学部付属病院の医師になっている。病院でも「解剖」が得意なのかと、憎まれ口を彼に向けてみたくなるが、いまは立派な医者になっていることだろう。 ちなみにY・H君も、淳心学院で宗教研究会に属しており、下の記事に挿入した写真に写っている。 淳心学院の思い出(4) けがれなき心? http://banyahaiku.at.webry.info/200611/article_19.html また、「解剖」はその後しばらくして、教師たちの知るところとなり、行われなくなった。男子校の生徒たちのうごめく性欲とストレスのはけ口として、「解剖」があったのだろう。 「解剖」が続いていたころ、私自身、登校するのがとても苦痛だっことを、いじめ自殺が報道されるたび思い出すが、いまはなつかしい思い出となってしまった。 解剖ごっこの彼らは医者と死者となる 夏石番矢 しかし、なつかしいとばかり言ってられないのが、この問題の厄介さ。勤務先の大学でも、海外出張の多い私へのねたみや悪い噂などが渦巻き、あいかわらず、いや、ますます日本のさまざまな組織には、くすんだ部分が静かに増殖している。とくに、社会全体に、憤懣や先行き不安が鬱積している現在、学校や職場などのいじめは、簡単には解決しないだろうが、とりあえず、たくましく生き延びるしか手立てがない。 北風や影が影生む国の塵 夏石番矢 |
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サッポロビールのH・T君からの電話
サッポロビールの経理部のH・T君から、新製品生ビールヱビス<ザ・ホップ>を送ってきた。 なかなか、後味のいいビール。ホップもさることながら、使用している水の質のよさを感じる。そういう意味で、日本的なビール。 ...続きを見る |
Ban'ya 2007/04/17 00:04 |
最も辛いいじめ
最も辛いいじめいじめの中で最もいやなのは、『仲間はずれ』です。 仲間はずれ これは一番つらい。いじめはこれらの複合です。一つ一つのいじめは複合して起こってくるのです。 あなた一人ではどうしょうもないはずです。私の克服方法が答えだとは言いませんが、 私が克服した方法をお教えします。ただ 私はこれで助かりましたが、どの方にも当てはまるとは言い切れません。 私が試した方法と言うだけです。大人の方にこのことをふまえて、 大人のいじめに付い... ...続きを見る |
いじめに負けるな!〜いじめ克服体験記〜 2007/06/04 15:01 |
夜の登校 淳心学院
8月8日(水)の夜は、二泊三日の帰省最後の夜。一家三人、姫路で夕食。その後、私はひとりで自由行動。閑谷学校からの連想か、母校の淳心学院へ、駅前のレストランから歩いてみる。何年ぶりだろうか。汗でシャツがびしょ濡れになる。 ...続きを見る |
Ban'ya 2007/08/12 17:37 |
姫路の通学路 御幸通り
8月8日(水)夜、姫路の御幸通りを、一家三人で歩く。このアーケードでおおわれた商店街を、淳心学院中学・高校時代の6年間、一番多く歩いた。私が最初に親しんだ、都会の通りである。 ...続きを見る |
Ban'ya 2007/08/13 13:50 |
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