アンベリュー

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 アンベリューの飛行場は仲々尋ねあてることができませんでした。あてもなく走り回ったり、空軍基地に迷い込んだり、弥次喜多道中の果てにそれらしい小型機専用の飛行場にたどり着きました。
 台地の上に延びる滑走路。その飛行場の端に小さな建物があります。

サンテグジュペリクラブ
 ここアンベリューの草原に造られた滑走路から、サンテグジュペリが初めて空に飛びだしたのはまだ少年の頃でした。

 建物の右上に見える青い楕円形のものは、サンテグジュペリの名を冠した飛行クラブのプレート。

 ドアが開けっぱなしになっていたので建物の中に入って案内を請いましたが、驚いたことに誰もいません。壁にはサンテグジュペリの飛行士としての足跡をたたえるパネルが打ちつけてありました。

サンテグジュペリの足跡パネル
壁に掲げられたサンテックスの航跡。新聞・雑誌記事のコピーが殆んど。

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十年ぶりの再訪です。

昔はなかった来訪歓迎の看板。

実は倒れて土に埋もれかかっていたものを起こして撮影しました。

 ここにたどり着くまでの、隣の気象測候所との境界が高い金網のフェンスで
厳重に遮られていた他は、昔と少しも変わっていません。       

建物も飛行クラブのプレートも、昔のままでした。


室内のパネル類は飾る場所が移動していましたが、ほとんどが昔もあったもの。

でも、昔はなかったものもあります。

サンテックスの肖像。


2000年の記念祭典で売られたおみやげのキャップとTシャツが残っていました。

赤は女性用で小さめ。青は男性用。

フロントマークはどちらも同じ。

後ろのアジャスターは男女で異なります。

その分値段は男性用の方が高め。

Tシャツは前後に絵が入っています。

左胸のマーク。

背中のマーク

拡大するとしっかり飛行クラブのマークが。


滑走路へ行くには建物を通り抜けなければなりません。滑走路側の外壁。

このプレートには、昔は気づきませんでした。

“Bellievre”は、“belle”(美しい,立派な)+“lievre”(野ウサギ)の合成語で、この台地を遠くから眺めると大きなウサギが寝そべっているように見えることから付けられた地名だそうです。サンテックスの飛行初体験は、ウサギの背中を駆け抜けて空中に浮かぶというものだったわけです。

ランプウエイと小型機専用の滑走路。

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パリ へ。


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