兵庫労働局西宮労働基準監督署は17日までに、宝塚市の私立保育園に勤務する20代の女性保育士2人が、園児の父親から「首をつれ」などと繰り返し怒鳴られてストレス障害になったとして労災と認定、療養補償の給付を決定した。 関係者によると、女性保育士は2006年8-9月、担任する園児の父親から「(保育園で)飼っている生き物が死んだ責任を取れ」などと、繰り返し理不尽な要求や脅迫を受けた。大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件や宅間守元死刑囚(執行)の名前を出して「同じようなことをしてやる」と、脅してもいた。 保育士2人は、ストレス障害やうつ病と診断されて出勤できなくなり、約2カ月間、保育園を休職したという。 07年4月、民間団体「関西労働者安全センター」(大阪市)の指導で、西宮労基署に労災を申請、12月に認定を受けていた。 |