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【社会】

療養病床、20万床が存続 39都道府県の削減計画

2008年3月16日 07時01分

 高齢患者らが長期入院する療養病床の都道府県の削減計画概要が15日、分かった。共同通信の同日までの集計によると、計画が判明した39都道府県は、2006年10月現在で31万床の病床を12年度末までに35%、11万床削減し、20万床を残す。他の8府県は検討中としている。

 国は、医療の必要度が低いのに長期入院する「社会的入院」の解消と医療費抑制のため、療養病床を大幅に削減する計画。06年10月現在で全国に35万床(回復期リハビリテーション病棟を除く)あった病床が15万床に削減される見通しを立て、年間4000億円の医療費圧縮を見込んでいる。しかし、存続病床は8府県分が上乗せされ、さらに増えるため、医療費抑制の見直し議論も出てきそうだ。

 都道府県の削減計画が国の見通しに達しないのは、医療機関が収入減が予想される介護施設への転換に消極的で、退院しても地域に受け皿がないことなどが要因。

(共同)
 

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