三陸ならではの付加価値提供を 地域づくりシンポ三陸沿岸部の特色を生かした地域づくりを探るシンポジウム「三陸の将来像を考える」(東北地方整備局東北幹線道路調査事務所主催)が15日、岩手県宮古市の岩手県立大宮古短期大学部で開かれた。市民や行政関係者ら約100人が参加した。パネル討論では、熊坂義裕市長やいわてNPOセンター(盛岡市)の高井昭平理事長ら4人が、産業振興や医療対策などについて意見を交わした。 産業振興の展開をめぐっては、高井氏が「食の分野で『三陸』はブランドになっている」と指摘。販売戦略に関して「素材を売るのではなく、三陸ならではの価値を付けることで魅力は高まる」と、食文化を提供する視点の大切さを強調した。 熊坂市長は医師不足に触れ、「医師確保は国策であるべきで、医者がいないから道路を造るのでは本末転倒。地域の安全、安心をどう確保するか。国や地域が道路整備の在り方を含め、金の使い方を(総合的に)考えていかなくてはいけない」と話した。
2008年03月16日日曜日
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