不登校の中高生を受け入れるフリースクールのNPO法人「箱崎自由学舎 ESPERANZA(えすぺらんさ)」(理事長=齊藤皓彦・元福岡女学院大学長)が26日、中央区の市立青年センターで説明会を開き、親たちが熱心に聴き入った。説明会は2月8日と3月17日にも同センターである。【松下英志】
◇来月8日と3月17日にも中央区で
ESPERANZAはスペイン語で「希望」や「夢」の意味で、05年に設立。東区箱崎の民家を改装した教室で、常勤スタッフ4人とボランティア9人の計13人が、いじめや引きこもりなどで学校に行けなくなった子供たちに勉強を教えている。
このほか、社会適応力をはぐくむため、米や野菜を栽培するなどの体験学習も実施。中学や高校の卒業資格は得られないが、毎年数人~10人が学び、学舎での授業を中学で出席扱いとしてもらったり、通信制高校で学びながら通う生徒も多い。
説明会では、月1回の料理実習のメニュー作りに何日も掛かったり、ボーリング大会の会場予約にとまどったりしながらも、子供たちが成長していく様子が紹介された。
元高校教諭で常勤スタッフの小田哲也代表は「県内の中学での不登校は100人中3人で、クラスに1人いる計算。子供たちにはいろんな選択肢があることを知ってほしい」と話している。問い合わせは同学舎092・643・8615。
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2008年1月28日