いじめの悲惨さを伝えて再発を防止しようと、「全国いじめ被害者の会」代表の大澤秀明さん(63)=大分県佐伯市=が13日、上島町で中学生を対象に講演した。06年8月に今治市で中学生がいじめを苦に自殺した直後から上島町教委が依頼しており、四国で同会が講演するのは初めて。
大澤さんの四男秀猛君(当時15歳)は96年1月、福岡県城島町(現・久留米市)でいじめが原因で自殺した。大澤さんは一連のいじめ自殺を機に06年10月に同会を結成、保護者や生徒らを対象に各地で講演している。
大澤さんはこの日、町立岩城中(小林友弘校長、47人)と同弓削中(八塚哲夫校長、53人)でそれぞれ「いじめは止められる」と題し講演。同級生によるいじめの内容や、秀猛君の親友が死後の秀猛君あてに書いた手紙にふれ「いじめ(られるの)は恥ずかしくない。恥なのはいじめる生徒。いじめられたら親に相談してください」と話した。【土本匡孝】
毎日新聞 2008年2月15日