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「4月パニック」カウントダウン 民主の「時限爆弾」法案 (3/3ページ)

2008.3.17 00:31
このニュースのトピックスガソリン税

 1月末の日切れ法案をめぐる攻防では、伊吹文明幹事長の発案で現行暫定税率を2カ月間維持する議員立法「ブリッジ法案」を提出したが、河野洋平衆院議長が本会議採決に難色を示したこともあり、両院議長斡旋(あつせん)に従い法案を取り下げた。

 ある民主党幹部は「もしブリッジ法案が強行採決されていたら『万事休す』だった。なぜ伊吹氏が議長斡旋に応じてくれたのか今でも不思議だ」とほくそ笑む。

 一方、自民党には敗北感が漂う。中川秀直元幹事長は13日の町村派総会で田原俊彦氏の往年のヒット曲「悲しみ2ヤング」の歌詞を引用し、「こんなはずじゃなかったよね、あの夏の日の約束…」とぼやいた。

 もし民主党が描いた通り3月末で揮発油税の暫定税率が廃止されれば、自民党で責任論が浮上するのは必至。加えて一度下げた暫定税率を再び元に戻すかどうかで党内が紛糾する公算が大きい。

 若手・中堅から一般財源化や環境税化を求める声が上がることは確実で道路整備中期計画の見直しは避けられない。道路族と改革派の対立も、より先鋭化するだろう。

 事態打開に向け、自民、民主の大連立構想が再び動きだす可能性については、民主党幹部は「あり得ない」と口をそろえる。小沢氏がすでに「倒閣モード」に入っているからだ。「首相にとっても大連立はトラウマ」(自民党幹部)とされ、首相と小沢氏の党首会談さえ望み薄だ。

 首相がこの逆境をはね返すには、国民に向け強いメッセージを発信するしかない。

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