◇いじめ、交友で悩む
子どもの人権を守る目的で川西市が設置している「子どもの人権オンブズパーソン」(代表・羽下大信甲南大教授)は6日、07年の活動内容をまとめた。それによると、602件あった相談件数のうち、子どもからのものが246件あった。子どもからの相談の割合は年々増加しているといい、相談窓口として定着していることをうかがわせる。
相談件数全体は前年(603件)とほぼ同じだった。このうち、保護者からの相談は304件、教職員からは52件だった。
子どもからの相談の内容は▽いじめ(21%)▽交友関係(18%)▽家族関係(13%)▽進路(10%)--など。親や教職員からは▽子育て(23%)▽交友関係(9%)▽学校の対応(7%)--などが多かった。
相談とは別に、オンブズが調査に乗り出した事案が2件あった。公立高校の入試を前にした中学生が志望校変更を申し出たのに教師が拒否したケースでは、オンブズが市教委に改善を求めた。オンブズの年次報告会が8日午後2時から、同市栄町のアステホールで開かれる。同事務局(072・740・1235)。【池内敬芳】
〔阪神版〕
毎日新聞 2008年3月7日