YOMIURI ONLINE
現在位置は
です

本文です
福岡

福岡で「落書き消し隊」の支援に警察学校生らが活躍


アパートの壁面の落書きを消す警察学校の生徒ら

 福岡市中央区の大名校区の住民や企業などが結成した「落書き消し隊」(藤木敏一隊長)を支援しようと、県警察学校の生徒や中央署員約90人が13日、助っ人に駆けつけ、総勢約150人で大名地区の約50か所の落書き消しに汗を流した。

 若者の集まる同地区では、商店やアパートなどの建造物や電柱、自動販売機に油性スプレーで落書きする犯罪が後を絶たない。同署の徳増幸雄署長は「落書きが多いと体感治安の悪化にもつながる。落書き犯については、建造物損壊や器物損壊の現行犯逮捕も辞さないという厳しい姿勢で臨む」と話した。

 落書き消し隊は、大名校区自治連合会が主体となって昨年8月に結成。毎月1回、落書きを消して回る活動を行っている。同連合会副会長、舌間建喜(たつよし)さん(67)は「いくら消しても1か月たてば必ずまた何か書かれている。落書きをした人には、『一度消してみなさい』と言ってやりたい」と語気を強める。

 県警察学校初任科生の久保裕太さん(23)は「自分も買い物をするときに通っていたがこんなに多いとは気づかなかった。これからは警察官として注意して取り締まれるように頑張りたい」と話した。


現在位置は
です