自衛官の自殺が増加していることを重視し、防衛省は既存の「電話相談窓口」の番号を自衛隊員全員の携帯電話に登録させることを決めた。人間関係の悩みなどが起きやすい4月の人事異動時期に合わせて実施する。
自衛官の自殺は年間60~70人前後で推移してきたが、04年度に前年度比19人増の94人になり、05、06年度も93人。05年度の一般職国家公務員10万人あたりの自殺者は17・7人なのに対し、自衛官は38・6人にのぼる。
電話窓口は委託した外部のカウンセラーが24時間体制で相談に応じているが、周知徹底していなかった。【田所柳子】
毎日新聞 2008年3月16日 東京朝刊