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【社会】

「きぼう」のこれから  完成後は多彩な実験

2008年3月16日 朝刊

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 「きぼう」は、日本が宇宙に設ける初めての有人施設で、船内外の2つの実験スペースで生物、化学、天文などの実験、観測が行われる。

 本体の船内実験室は直径4・4メートル、長さ11・2メートルの円筒形。壁に沿って据え付ける「ラック」という棚23個のうち10個が実験用だ。内部は一気圧に保たれ、最大4人まで活動できる。

 土井隆雄さんが取り付けた保管室はきぼう全体の“物置”に当たるが、中に人が入れる宇宙船の機能も持つ。

 船外実験プラットホームは、ほかの国の施設にないユニークな装置で、船内実験室から宇宙空間に突き出し、真空の環境で実験、観測を行える。試料や資材は船内実験室の気密室を通じ、専用のロボットアームで出し入れできる。プラットホームの先には、試料などを置いておく船外パレットも備えている。

 そのロボットアームは親アームの先に、6つの関節を持つ子アームが付いた構造。親アームのテレビカメラで見ながら細かい作業が可能だ。

 

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