新世代DVDの規格争いが決着したことを受け新世代DVDに対応した録画・再生機の2月の市場シェアが3カ月ぶりに2割台を回復したことが、調査会社BCNの集計で分かった。消費者は規格争いを嫌って買い控えていたが、東芝が「HD-DVD」撤退を表明し「ブルーレイディスク(BD)」対応機の購入が本格化したという。
新世代DVD対応機がDVD機市場全体に占めるシェアは、各社の年末商戦モデルが出そろった昨年11月に21・1%と初めて2割台に乗った。その後は買い控えに供給不足が重なり、昨年12月は17・9%、1月は12・5%と低迷。だが、2月は20・7%に急回復。東芝が2月19日に撤退を表明して、BDの販売が大きく伸びた。新世代市場のメーカー別シェアは、BDのソニーが57・6%、松下電器産業が26・9%で、東芝は5・2%に過ぎなかった。
BCNは「夏には北京五輪があり、新世代機のシェアは、さらに伸びる」と予測している。【赤間清広】
毎日新聞 2008年3月16日 東京朝刊