【ニューデリー15日時事】インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は15日、中国チベット自治区のラサで14日に起きた騒乱に関連し、未確認情報として警察の鎮圧による死者が約100人に達したとする声明を発表した。同政府スポークスマンは「現地の情報源の話を総合すると、確認できる死者数は少なくとも30人に上る」と述べた。負傷者も多数に上るという。これより先、中国国営新華社通信は、死者は10人で、すべて、巻き添えになった市民であると伝えている。
声明によれば、抗議行動は10日、ラサの内外で平和的なデモとして始まったが、当局が多数の武装車両を投入、群衆への発砲を始めたとされる。一部の警察官は僧侶に変装してデモ隊の制圧に当たり、これがデモ隊をさらに挑発する格好となり警察車両の焼き打ちにつながったという。
[時事通信社]