■ 伊達赤十字病院・小児科常勤医不在、産婦人科分べん休止
【2008年3月15日(土)朝刊】


 伊達赤十字病院(前田喜晴院長、374床)は14日、小児科常勤医が4月から不在となり、入院診療ができなくなると発表した。今年1月から産科診療を縮小していた産婦人科は4月から分べんの取り扱いをやめる。

 同病院の小児科は、常勤医1人と出張医1人の2人体制で診療を続けてきたが、医局などの小児科医不足を理由に北大が2人を引き揚げ、4月以降は平日のみ日替わりの出張医を派遣する方針に切り替えた。

 後任の常勤医のめどは立っておらず、伊達市にも協力を求めて医師の募集に力を入れたが、「現時点での確保は難しい」と判断し、小児科診療の縮小を決めた。入院を必要とする患者は室蘭・日鋼記念病院など近隣の病院を紹介する。平日外来診療、救急外来診療は従来通り。

 産婦人科は、産科常勤医1人が昨年末に退職し、今年1月から経産婦を対象に月10件程度の出産に制限していたが、札幌東豊病院からの医師派遣も今月末で終了するため、分べんの取り扱いを休止する。

 前田院長は「胆振西部では唯一の出産できる病院だったが、その機能を失うことは誠に残念。できるだけ早く医師を確保し、通常の診療体制に戻したい」としている。




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