Room to Readのパーティーに参加した
Room to Read(ルーム・トゥ・リード、以下、RtR)のジョン・ウッドが来日して、イベントをやるというので参加してきました。生ウッドを見てみたいというのもあったけれど、ファンドレイジングの本場アメリカのNPOが開くチャリティ・パーティーとはどのような雰囲気なのか、体験しておこうと思ったワケであります。
場所は新生銀行本店のビルの最上階のパーティー・ルーム。夜景がやたらとキレイで天井は3フロア分ほどもあり、セレブな雰囲気満点の会場であります。
来場者はざっと200名弱くらいでしょうか。半分以上が外人、というか白人、というかアメリカ人っぽい人たちで、日本人も明らかに帰国組という感じ。年収は平均三千万で、五千万クラスも当たり前にいます、という感じです。
ドレスコードは、スマート・カジュアルということで、実はこれ、日本人が一番苦手とするコードですが、正直、僕も少し悩みました。スティーブ・ジョブスみたいな、パンツ&セーターにしようかとも考えたのですが、会場が銀行のパーティー・ルームで、金曜の夜という時間も考えて、スーツ&ノーネクタイで行ったのですが、これはまあ正解だったと思います。そんな感じだったわけですね。
ピンクのシャンパンを手に会場に入り、インターナショナル・スクールの生徒さんのような中高生の子供たちが、さまざまなオードブルを盛ったお皿を持ち、来場者に勧めてまわっています。ルイ・ヴィトンのバッグが当たるクジを売って回ったりもしています。
交わされる会話もほとんどが英語であります。というか、ここにきている人は英語ができて当たり前、みたいな雰囲気でちょっと怯んでしまいます。
1時間ほど歓談タイムがあって、ひな壇に司会者が登場。ショーの始まりです。まず、新生銀行のCEOの挨拶があり、RtR東京チャプターの代表の挨拶があり、いよいよジョン・ウッドの登場です。
間近にみるジョン・ウッドは、典型的な人のよいアメリカ人という感じ。白いワイシャツに茶色のナチュラルなジャケットを羽織っていて、誠実感をうまく演出しています。
ジョン・ウッドはスライドを駆使しながら、RtRの活動報告をします。こういうプレゼンテーションはアメリカ人はやっぱりウマイですね。ジョンのプレゼンで会場を盛り上げておいて、いよいよ寄附タイムです。RtRとしてはこれが目的なので、スタッフも気合いが入り、会場も盛り上がります。
寄附受付のデスクの前には、ジョン・ウッドの本を持った人たちが、ずらりと並び、次々を寄付をしていきます。2万ドルで学校を一つとか、2500ドルで一人の少女が10年間学校に通えますとかのメニューがあって、係の人の前に座ると、どれにしますか?と聞かれます。僕の前にいた三十歳くらいのカップルは、2500ドルの少女への奨学金コースを選んでました。日本人なのに平気でこんな金額の寄付をするなんて、もう僕の感覚を完全に外れています。これがグローバル・スタンダードなんでしょうか? 僕の感覚だと、大盤振る舞いしても一人一万円くらいがせいぜいです。完全に負けてます。
4月に行なったRtR東京チャプター発足パーティーでは、一晩で二千万円集めたそうですが、それも納得です。
というわけで、セレブなチャリティ・パーティーというものを初めて体験しましたが、勉強になりました。
しかし、日本でファンドレイジングをやるには、このようなパーティーはちょっとハイブロウすぎます。日本人で、こんなのに平気で参加して楽しかったと思えるのは、かなり特殊な人たちでしょう。普通の丸の内のOLさんが参加できる、お洒落なチャリティ・パーティーというものを開発する必用があるように思えます。(竹井)
参考書籍 リンク: Amazon.co.jp: マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった: 本: ジョン ウッド,矢羽野薫.
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