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2007年12月 2日 (日)

娼婦なチャリティと汚れたお金

先日の記事「セレブなチャリティ」に怪しげだがおもしろそうなトラックバックがついていた。セックスでチャリティというのだが。

トラックバック先はこちら。

リンク: くろみゆの楽Tube | チャリティーで27時間セックス.

その記事の元ネタはこちら。

リンク: チリの高級娼婦がチャリティー「27時間セックス」に挑戦、主催者側は反発 国際ニュース : AFPBB News.

カロリーナさんというチリの高級娼婦が一回300ドルのセックス代金、合計5400ドルを、チャリティ番組の障害児基金に寄付すると宣言。障害者支援に仕事で貢献したいということだが、番組司会者は倫理上、受け入れられないと発言しているらしい。

個人的にはカロリーナさんの寄付を受け入れてもいいんじゃないかなと思う。お金に罪はないからだ。

しかし、これは実はやっかいな問題を孕んではいる。もし、どこかのNPOや、日本テレビの24時間テレビやNHKの歳末助け合いに、暴力団が巨額の寄付をしてきたらNPOや放送局はどう対応すればいいのか? 一億円とか五億円とかの巨額な寄付で、でも、それは違法行為で儲けたお金ですという場合、受取ってもいいかどうか、対応に苦慮するだろう。

チリでは成人の売春は合法らしいので、カロリーナさんの寄付は受け入れていいんじゃないかと思う僕でも、違法行為で儲けたお金はどうなのか、ちょっと判断に迷う。さらに言えば、暴力団と言っても、その収益源は違法・合法が混在しているだろうし、大きな組織なんか、上部団体は上納金とかビルの賃貸とか違法性の無い収入だったりして、でも、末端の人間は覚せい剤の販売とかの違法行為で金を稼いでいて、上納金の原資は違法な金だろうという場合はどう判断するのか? 欧米のNPOは、そのあたりどう考えているのか、鵜尾さんにでも聞いてみたいものだ。

とまあ、以外と厄介な寄付行為ではあるが、カロリーナさんのような物議を醸す寄付行為も、ニュースになって多くの生活者にPRできる、寄付について考えるきっかけを作ることが出来るという点では価値ある行為だと思う。グッドニュースであります。

竹井

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