究極のエコ・カー発売決定！？

少し古い情報だけど、「TIME」11月19日号に凄い記事が載っていた。空気で動く自動車が2009年に発売されるそうなのだ。

空気で動く、つまり圧縮空気で動くわけで、排出されるのはもちろん空気だけ。これは究極のエコ・カーだ。燃料電池車も水しか排出しないけど、こっちの方がインフラ的な構造が簡単そうで、トータルで見たときのエコ度が高いように思える。

しかも、単なる空想、絵空事ではない。フランスのMDIという開発会社が、インド最大の自動車メーカーのタタ・モーターズと生産に向けて契約を結んだということで、販売開始予定は2009年。早ければ、あと1年半もすれば、市場に出てくるわけだ。タイム誌に掲載された試作車の写真を見ると、そのまま普通のコンパクト・ワンボックスカーとして売り出しても売れそうな感じのオシャレなデザイン。しかも、圧縮空気の充填にはほんの数分しかかからないそうで、使い勝手も良さそうだ。

プラグイン・ハイブリッドや燃料電池車が普及する前に、空気カーがあっという間に普及してしまう可能性もあるわけで、つくづく環境問題の解決には技術が大切なのだなあとあらためて感じてしまう。

タタ・モーターズといえば、来年には夢の10万ルピー車（約30万円）の市場投入も予定しており、日本の自動車メーカーも低価格車戦略の見直しを迫られている。

というわけで、世界の自動車業界のリーディング・カンパニーとしての地位を一気に獲得してしまいそうなタタ・モーターズ。インド、恐るべしである。

竹井