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2007年11月21日 (水)

募金のエンタテインメント

先日とは別の友人が、またまたおもしろい情報をくれた。フリーライス(Free rice)というサイトで、クイズに答えると途上国の人に米が送られるという仕組みだ。

つまり、クイズに正解すると10粒の米が国連を通じて途上国の飢餓に直面している人に送られる。というわけで、クイズにどんどん正解するとたくさん米を送ることができる。この米は、フリーライスのサイトに広告を出しているスポンサーが提供する。

情報提供者の友人いわく、

>クイズに答えたということは、閲覧者がいる証拠でもありますから、スポンサーとしても
>それに応じた広告料を支払うというストーリーが成り立つわけです。
>つまり、閲覧者の1クリックが、確実にスポンサーに伝わり、それがかたちを変えて、
>お米になり、国連を通じて確実に需要者に届けられるわけです。

というわけです。

日本でもワンクリック募金というのがあって、熱心な人は腱鞘炎になるくらいクリックして募金しているという話も聞くが、仕組みとしてはこっちの方がおもしろい。

で、そのクイズというのが英単語クイズで、ある英単語の定義語を四択で選ぶというもの。定義語も英単語なので英英思考の訓練にもなり、気楽な英語のお勉強にもなります。

募金市場はもっとエンタテインメント化しなきゃならんなあと考えていたので、これには非常にインスパイアされました。

オンラインゲームの会社なんか、このようなシステムを作れば立派な社会貢献になるし、新たなビジネス・モデルを作ることも可能だ。

このサイト、2007年の10月7日にオープンした模様だが、その日に送られた米粒は830粒。その後、どんどん増えて、昨日(11月19日、たぶんアメリカ時間)に送られた米粒は212,660,970粒。ものすごい増え方であります。ちなみに現在までのトータル数は、2,840,667,010粒。何トンくらいになるのかちょっと想像がつかないが、この増え方は凄いと思う。

Room to Read(ルーム・トゥ・リード)なんかもそうだけど、活動の状態がキッチリと数値化されていて、その数字がどんどん伸びてくると、さらに支援しようという気になるから、どのようなNPOでも、企業のCSR活動でも数値化と達成度のアナウンスは必須だと思う。

取りあえず僕も、200粒ほど送っておきました。

フリーライスのサイトはこちらです。
あんまり急激に人気サイトになったせいか、けっこう重いサイトだけど頑張って挑戦してみてください。

リンク: FreeRice.


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