そのソーシャル・ビジネスは違法です

旧知の金融業界の友人と打ち合わせついでに社会起業家の話をした。
先日のＮＨＫのＢＳドキュメンタリーでも紹介されたkivaみたいなことができないかなあ？と言ったら意外な答えが返ってきた。

このブログを見に来るような人は、kivaのことをご存じの方も多いだろうが、ソマリア、ペルー、カンボジアなど貧困国の貧しい人たちが、自立のための起業プランをウェブ上でプレゼンテーションして、それを見て応援したいと思った人が事業資金を貸す、という仕組みだ。事業資金といっても、200ドルとか500ドルとか、多くても1000ドル程度の金額で、貸す方は一口２５ドルで貸すことができるシステムだ。事業が上手くいったら貸したお金は返してもらえる。
リンク: Kiva.org - Loans that change lives.
こちらのブログでもより詳しく紹介されています。
リンク: Long Tail World: 途上国の起業家に誰でも小口融資できるP2Pのマイクロファイナンス：Kiva.org.

社会起業とか、社会貢献活動に関心のある人にはけっこう有名なサイトだと思うが、英語がネックになって気軽に利用できない人も多いと聞く。だったら、日本語化するだけでも日本人の参加率が高まっていいんじゃないか？という話をしていたら、友人がこう言った。

「でも、これを日本でやったら、たぶん出資法違反になるよね」

なるほど、出資法のことなどノーマークだったので、そんなことは考えてもみなかった。

社会起業家の本をいろいろと読むと、やりたいことが現地の法律に阻まれて大変だったみたいなことはよく書かれているが、他人事ではなかったワケですね。以後、気をつけます。