募金のマーケティング
“The Nikkei Weekly”の10月22日号におもしろい記事が載っていた。
「募金の自動販売機」の記事だ。
東芝テックが本社に設置したもので、缶コーヒーや缶ジュースを販売する飲料販売機に募金メニューがあって、ボタン一つで募金が出来るというもの。100円募金と10円募金の二種類がある。
たとえば、千円札で110円の缶コーヒーを買うついでに100円募金のボタンを押すと、お釣りが790円帰ってくるという仕組みだ。これはおもしろいと思う。
なにしろ、日本全国には550万台の自動販売機があり、年間7兆円の売り上げがあるという。1%が募金に回るだけで700億円だ。日本テレビの「24時間テレビ」が30年間で集めた募金総額が261億だから、どれほどの可能性を秘めているか、考えただけで興奮してしまう。
僕はかねてから、募金活動にもマーケティングが必要だと考えていた。マーケティング屋から見れば、缶コーヒーに120円を払うのも、100円のお金を募金するのも、生活者がお金を使うという意味では同じだ。各種募金活動も、もっと知恵を使えばさらに大きな金額を集めることが可能になると思っている。ホワイトバンド活動などその好例だが、ブームだけではあっという間に動きが止まってしまう。募金インフラの拡充というものも大事だろう。その意味で、募金自動販売機はおもしろいし、大きな可能性を感じられる。ただし、今のやり方では大きく拡がることは出来ない。人の善意だけで、日本全国の自動販売機に募金機能をつけることは不可能だと思う。では、どうすれがいいか? すでに解決策は考えた。検証してみて実行可能性があると確認できたら発表します。上手くいくといいね。
関連リンク: 東芝テック:東芝テックの社会貢献活動.
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