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「IT大国」韓国の学生、実はパソコン詳しくなかった

 韓国の生徒たちのインターネット(情報検索など)と余暇(ゲーム・ダウンロード・チャットなど)のためのコンピューター活用度は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均に比べてはるかに高いことが分かった。しかし、学業のためコンピューターを使ったり、ウェプページ作成、プレゼンテーション(発表)、資料作成などのレベルの高い活用のためのコンピューターの使用は、下位グループにとどまった。

 OECDは29の加盟国と11の非加盟国の満15歳の生徒(高校1年に相当)28万人を対象に、ICT(情報通信技術) 活用に関する「学業習熟度国際比較」(PISA)調査を実施して今月24日、このような内容を発表した。<グラフィック参照>

 これによると、韓国の生徒たちのインターネットと余暇のためのコンピューター使用頻度指数はOECD平均を0にする場合、0.34となり非常に高いことが分かった。男子生徒は0.45、女子生徒は0.18となり、男子生徒の方が相対的にインターネットと余暇のための使用頻繁が高かった。情報検索、ゲーム、ソフトウェアのダウンロード、音楽のダウンロード、チャットなど、あらゆる分野でOECDの平均を上回った。

 また韓国の生徒たちは、インターネットのダウンロードや電子メールの作成・発信など、ICTインターネット課題遂行に対する自信感指数はOECD平均を0とする場合、0.77となり、40か国のうち、トップを占めた。

 家庭でコンピューター使用が可能な割合(98%)と使用の程度(86%)、学校の生徒1人当りのコンピューター台数(0.27台)、教師専用のコンピューターの割合(32%)など、家庭と学校のICT環境も相対的に優秀な方だった。

 しかし、プログラムミングのためのコンピューター使用の割合(8%)は、40か国のうち39位にとどまった上、学業のためのコンピューター使用の割合(19%)は37位、ワープロ使用の割合(32%)は38位など、最下位のレベルを示した。

 また、コンピューターウイルス対策ソフトウェアの使用、ウェプページ構成、プレゼンテーション資料製作など、高いレベルのICT課題遂行に対する自信感指数は、マイナス0.09となり下位グループとなった。

 教育人的資源部のチョン・ジョンチョル知識情報政策課長は、「ICT活用の基盤と量的活用実態はOECD加盟国に比べて優秀だが、質的活用のレベルは相対的に低いということになる」と指摘しながら、「ICT活用教育の多様化を進める予定」と述べた。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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