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シャープ社長インタビュー BDシェア5割目指す

「テレビあと5年は液晶で」

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インタビューに答える片山幹雄社長(13日、大阪市阿倍野区のシャープ本社で)=上田尚紀撮影

 シャープの片山幹雄社長のインタビューのやりとりは次の通り。(戸田博子、杉目真吾)

 ――堺の液晶パネル工場でソニーと共同生産に踏み切るのは。

 「ソニーがシャープの液晶を認めてくれたことで、国内シェア(占有率)はたちまち数ポイントアップした。コストを引き下げるには、パネルの世界シェアは4割は必要だ。ソニーなどと組むことにより世界に伍(ご)して戦えるようになったと思う」

 ――高画質DVDの規格争いはブルーレイディスク(BD)陣営の勝利に終わった。

 「今年はブルーレイの年。使いやすい普及機から高機能機までびっくりするぐらい多くの新製品を出す。液晶テレビのアクオスと同様、国内トップシェア(約50%)を目指す」

 ――液晶の次、といわれる有機ELの開発に各社とも力を入れているが。

 「コストダウンの技術としては面白いが、材料費が高いため、テレビに使うにはまだ時間がかかる。シャープが技術面で最も有機EL(の実用化)に近い会社だが、あと5年は液晶テレビに置き換わることはない」

 ――勝ち続けるには研究開発体制の見直しも急務だ。

 「世界的に整備したい。欧米と中国・上海、天理(奈良県)にある研究施設を再編成する。新興諸国BRICs向けの低価格液晶テレビを年末までに投入するため、中国の設計センターの大幅な強化も図る」

2008年3月14日  読売新聞)

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