【ブリュッセル福原直樹】欧州連合(EU・27カ国)は14日の首脳会議で、中国チベット自治区でのデモについて論議し、中国政府に武力を行使しないよう強く自制を求めた。EU議長国スロベニアのルペル外相は「中国当局とチベット代表が何らかの形で和解するよう望む」と述べた。
クシュネル仏外相は「全加盟国が中国を強く批判した。中国は人権を尊重すべきだ」と指摘。中国は北京五輪開催と同時にチベット人の意思も尊重すべきだとして、事態悪化の場合、五輪に影響が出ることも示唆した。ミリバンド英外相は「中国政府とデモ当事者の双方に自制を求める」と呼びかけた。
毎日新聞 2008年3月15日 9時56分