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「バンジー」と称し、乳児を床に落とす 奈良の虐待事件

2008年03月14日17時06分

 奈良市の乳児虐待事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された父親の無職松本一也容疑者(29)=同市月ケ瀬尾山=が「バンジー」と称し、次男(4カ月)の足を持ち上げて、繰り返し床に落としていたことが14日、奈良署の調べでわかった。バンジージャンプのように頭から床に向けて落下させることから、一也容疑者と母親の琴美容疑者(21)はこの虐待を「バンジー」と呼んでいた。2人は「生まれてきてほしくなかった」などと供述しているという。

 同署によると、一也容疑者は2月下旬ごろ、数回にわたって、次男の足を持ち上げて空中でぶらぶらさせたうえ、そのまま床に落としたという。次男は今月9日に病院に搬送された際、両足付け根の大腿(だいたい)骨が骨折していたほか、肋骨(ろっこつ)が計11本折れていた。約2〜3週間前に折れたとみられ、「バンジー」が原因とみられる。次男は依然意識不明の重体。

 一方、双子の長男についても、両容疑者は「バンジーをやった」と供述しているという。長男も慢性硬膜下血腫と診断されて入院している。

 両容疑者は「長女(1歳6カ月)が生まれた後、すぐに双子を妊娠し、双子はいらなかった」などと話しているという。

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