[自転車空気入れ]強度不足で失明や指切断　安全基準改正へ

　経済産業省は１４日、自転車用空気入れの強度不足によって、子どもが失明したり、指を切断する事故が、８２年から０６年までに１９件（うち重傷は６件）起きていたとして、安全基準であるＪＩＳ（日本工業規格）を２０日付で改正すると発表した。手で押し下ろすタイプを長期使用した際の事故で、改正規格では接続部分の緩み防止策などを定めている。

　同省によると、８２年に手で押し下ろすタイプの空気入れを使った際、ハンドル部分が外れ、圧縮された空気に押し出された金具（ピストンロッド）が飛んで、大阪府の女児（４）が失明した。０６年にも同じタイプの空気入れで空気を圧縮するシリンダー部分の上に付いているキャップが外れ、空いたすき間に指を挟んだ神奈川県の男子小学生（１０）が指を切断。事故は複数のメーカーの製品で発生しており、大半が輸入品だという。