社会
JR塩屋駅業務を委託化 住民、サービス低下を懸念
窓口の営業時間と呼び出しボタンを記した看板がある塩屋駅構内=14日午前、神戸市垂水区塩屋町1(撮影・大森 武) |
JR西日本は十五日のダイヤ改正で、JR神戸線塩屋駅(神戸市垂水区)の駅員を正社員から委託社員に切り替える。同駅はここ一年半で一日二人の勤務体制が一人に減り、改札窓口に駅員がいない時間帯があるなどしており、地元住民や労組らが安全確保やサービスの維持に懸念を寄せている。(金海隆至)
駅員の委託化は人件費節減にもつながることから増加傾向にあり、JR西日本神戸支社管内ではさくら夙川(西宮市)など十三駅目(十五日開業のはりま勝原を含む)で、神戸市内では初めて。一日平均乗降客数では約一万三千五百人の塩屋が最多という。
塩屋駅は同社のグループ企業に業務を委託。同駅は二〇〇六年十一月から駅員が一人勤務となり、休憩や券売機の売り上げ計算など他の業務にも当たるため、窓口が開いているのは一日八時間。改札機の故障など、非常時はインターホンを通じて隣の垂水駅の駅員が対応する。
一月に委託化の提案を受けた国鉄労働組合兵庫東運輸分会(中央区)は、二月末に周辺住民にアンケートを実施。有効回答百十一人のうち七十人(63%)が窓口の営業体制を「不便」-と答え、インターホンの使用経験者は四十五人(40%)いた。
同組合兵庫地区本部の関係者は「委託社員では重大事故が起きたとき、どこまで責任を持って輸送指令と連絡を取り合えるか不安がある」と指摘する。神戸市塩屋町大谷の男性(65)は「どこの社員であっても駅員は基本的に常駐し、いつでも相談できる体制を取ってほしい」と要望する。
JR西日本は「委託化しても、改札業務やホームの安全監視など正社員と比べてそん色はない」と説明している。
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