11日午後7時50分ごろ、宮城県大崎市岩出山に住む女性(65)から、「カブのような物を食べて具合が悪くなった」と119番があった。女性は病院に搬送されたが、意識不明の重体。この植物をしょうゆで煮物に調理した近所に住む知人女性(65)も吐き気や腹痛を訴え治療を受けている。県警鳴子署は、食用と誤認して有毒植物のドクゼリを食べた可能性があるとみて、特定を急いでいる。
同署などの調べでは、重体の女性と調理した女性は同日午前、近くの江合川(えあいがわ)河川敷を散歩中、車で来ていた同市内の面識のない別の女性(60)と世間話になり、一緒に野草の根を採取した。調理した女性が重体となっている女性方に午後6時半ごろ届けたという。採取時には、市内の女性と重体の女性が「『ガマの根』ではないか」などと話し合っていたという。
「蒲(がま)」とドクゼリは、ともに水辺の植物で、ドクゼリの地下茎は緑色で太くなる。ドクゼリはオオゼリとも呼ばれ、食用のセリと似ているが、毒性が強く、けいれんや呼吸困難などの症状が出て、死亡する例もある。
野草に詳しい地元住民は「葉がガマに、より似ていて、根に丸みがある『コバイケイソウ』を食べてしまったのではないか」と話していた。コバイケイソウも湿地などに生えて毒性があり、食べると、吐き気やけいれんなどの症状が出る。【伊藤絵理子、鈴木一也】
毎日新聞 2008年3月12日 12時17分 (最終更新時間 3月12日 12時38分)