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「きぼう」:保管室の設置に成功 土井さんがアーム操る

日本初の有人宇宙施設「きぼう」保管室の国際宇宙ステーション(ISS)への設置作業が成功した。ロボットアームでシャトルの貨物室から保管室を取り出し(上)、保管室を移動(背景に見えるのは地球)させ(中)、ISS先端の結合部に設置(下)=NASAテレビから
日本初の有人宇宙施設「きぼう」保管室の国際宇宙ステーション(ISS)への設置作業が成功した。ロボットアームでシャトルの貨物室から保管室を取り出し(上)、保管室を移動(背景に見えるのは地球)させ(中)、ISS先端の結合部に設置(下)=NASAテレビから

 【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)永山悦子】日本初の有人宇宙施設「きぼう」の保管室を、国際宇宙ステーション(ISS)に設置する作業が米中部時間14日午前3時58分(日本時間同日午後5時58分)に完了、設置に成功した。宇宙で人が過ごせる日本の自前施設が生まれた。午後(同15日午前)には、土井隆雄さん(53)らが、保管室の電源を入れるなどしたうえ室内へ入る。

 保管室は、土井さんがロボットアームを操り、ISSと接触しないよう秒速約6センチで、4時間かけて結合部まで移動。16本のボルトでISSと固定された。設置後の気密性に関する試験で異常はなかったという。

 ジョンソン宇宙センターの管制官が「すべての仕事が素晴らしかった。難しいアームの操作も完ぺきだった」とねぎらうと、土井さんは「ありがとう。素晴らしい時間でした」と答えた。

 きぼうは3回に分けて打ち上げられ、来年度中に完成する予定。保管室は直径4.4メートル、高さ4.2メートルの円筒形で、実験材料や予備の装置などを置く。実験室の上に設置する計画だが、実験室は今年5月に打ち上げのため、ISSに仮設置されることになった。

毎日新聞 2008年3月14日 19時45分 (最終更新時間 3月14日 20時16分)

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