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ウォン安・原油高・物価高、韓国経済の三重苦(中)

◆為替レートは「4けた」時代目前

 13日のソウル外国為替市場では、ウォンの対ドル市場が前日比11.10ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=982.40ウォンで取引を終えた。また、円の対ドル相場が1ドル=100円を割り込んだ影響で、ウォンも対円で前日比37.25ウォン値下がりし、100円=980.44ウォンを付けた。ウォン安で輸出製品の価格競争力は高まるが、輸入コストが上昇し、市民生活に悪影響を及ぼす。韓国銀行の試算によると、ウォンが対ドルで0.1%下落すると、消費者物価は0.07%上昇する。昨年11月以降、為替レートは対ドルで84ウォン下落したため、消費者物価に0.65%の上昇圧力が加わったことになる。

 また円高進行は円建て借り入れが多い韓国企業にとっても大きな負担だ。国民、ウリ、新韓、ハナ、企業の各銀行による円建て融資残高は2月末現在、8628億円(約8兆5000億ウォン)。ウォンの対円相場が昨年7月以降30%下落したため、企業の円建て負債が2兆ウォン(約2050億円)以上膨らんだ計算になる。

◆コストを圧迫する原油高

 その上、連日高騰する石油価格が韓国経済全体を脅かしている。米国産標準油種WTIの中心限月4月物は13日、一時1バレル=111ドルまで上昇し、韓国が主に輸入するドバイ原油も100ドル突破が目前だ。

 ドバイ原油価格を80ドル前後とみて、さまざまな計画を立てていた韓国経済は大きな突発事態に直面している。世界的な投資銀行は原油価格の平均値が今年は95ドル、09年は105ドル、10年は110ドルと上昇を続けると予測している。

朴淳旭(パク・スンウク)記者

金洪秀(キム・ホンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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