わが子をいじめ自殺で亡くした親や、いじめ問題に取り組む専門家らがパネリストとなり、子供の自殺予防を考えるシンポジウム「こどもの命を守る‐いじめ・自殺の観点から」が15日午後1時45分から、熊本市大江の県立劇場で開かれる。県、熊本大教育学部付属教育実践センターの共催で、無料。
文部科学省の統計資料によると2005年度の全国の小中高校で自ら命を絶った児童・生徒は103人。ここ数年、件数そのものは減っているが、05年9月に北海道旭川市の小学6年生女児がいじめを苦に自殺して以来、福岡県筑前町(06年10月)、岐阜県瑞浪市(同)などでもいじめ自殺事件が起きるなど、連鎖発生する傾向がある。
県自殺対策連絡協議会のメンバーで、今回のシンポジウムを企画した木村正治・同センター長は「連鎖発生の背景には、子供のうつ病など自殺予備軍の増加がある。社会が子供たちのいじめ自殺問題と正面から向き合い、対策に取り組まなければ」と話す。
パネリストは木村センター長ほか、福岡県筑前町のいじめ自殺事件で息子(当時13歳)を亡くした母親の森美加さん▽松木繁・鹿児島大大学院臨床心理学研究科教授▽九州大付属病院の山下洋・小児精神科医。
問い合わせは同センター=096(342)2580。
■自死遺族ミーティング NPO法人初の試み
親や夫、妻、子どもなど身近な家族が自ら命を絶った遺族が集まり、苦悩や不安を語り合うグループ・ミーティングが15日午後2時、熊本市水前寺6丁目の特定非営利活動法人(NPO法人)ウィメンズ・カウンセリングルーム熊本で開かれる。
同法人によると、九州では福岡県や長崎県などには「自死遺族の会」などの場があるが、県内では初めての試みという。今後は毎月第3土曜の定期開催を予定している。
遺族の中には「つらいことは早く忘れて」という周囲の言葉に傷ついたり、「自分が気付けば死なずに済んだのでは」と思い悩んだりする人が多いという。同法人の竹下元子理事長は「自殺という『死』を語り合う場はあまりない。同じ立場の人同士、理解を深め合ってほしい」と話している。
参加費1000円。同法人=096(381)8831。
=2008/03/14付 西日本新聞朝刊=
文部科学省の統計資料によると2005年度の全国の小中高校で自ら命を絶った児童・生徒は103人。ここ数年、件数そのものは減っているが、05年9月に北海道旭川市の小学6年生女児がいじめを苦に自殺して以来、福岡県筑前町(06年10月)、岐阜県瑞浪市(同)などでもいじめ自殺事件が起きるなど、連鎖発生する傾向がある。
県自殺対策連絡協議会のメンバーで、今回のシンポジウムを企画した木村正治・同センター長は「連鎖発生の背景には、子供のうつ病など自殺予備軍の増加がある。社会が子供たちのいじめ自殺問題と正面から向き合い、対策に取り組まなければ」と話す。
パネリストは木村センター長ほか、福岡県筑前町のいじめ自殺事件で息子(当時13歳)を亡くした母親の森美加さん▽松木繁・鹿児島大大学院臨床心理学研究科教授▽九州大付属病院の山下洋・小児精神科医。
問い合わせは同センター=096(342)2580。
■自死遺族ミーティング NPO法人初の試み
親や夫、妻、子どもなど身近な家族が自ら命を絶った遺族が集まり、苦悩や不安を語り合うグループ・ミーティングが15日午後2時、熊本市水前寺6丁目の特定非営利活動法人(NPO法人)ウィメンズ・カウンセリングルーム熊本で開かれる。
同法人によると、九州では福岡県や長崎県などには「自死遺族の会」などの場があるが、県内では初めての試みという。今後は毎月第3土曜の定期開催を予定している。
遺族の中には「つらいことは早く忘れて」という周囲の言葉に傷ついたり、「自分が気付けば死なずに済んだのでは」と思い悩んだりする人が多いという。同法人の竹下元子理事長は「自殺という『死』を語り合う場はあまりない。同じ立場の人同士、理解を深め合ってほしい」と話している。
参加費1000円。同法人=096(381)8831。
=2008/03/14付 西日本新聞朝刊=