両親との間に確執がある女性は、そうでない女性に比べて妊娠した時に自分の母性に不安を感じる傾向が強いという研究発表がなされた。
イスラエルのハイファ大学の調査によると、160人の妊娠3ヶ月の女性について、両親との関係が良好であった女性の方が、そうでない女性よりも母親になることを楽観的に捉え、温かい母親になれる自信があると答えていることがわかった。
一方、幼い頃から両親との衝突が絶えず、わだかまりを抱えて育った女性は、自分が必要以上に厳しい親になるのではないか、あるいは子供と距離を置こうとするのではないかという不安を抱える傾向にあるという。
こうした女性の不安を解消させることは、出産後では難しい。せめて妊娠中に、その女性の両親への意識を医師が把握することにより、温かい母性を持った女性として出産を迎えさせてあげられるようなメンタル面でのサポート・システムが望まれるという。
「毒になる親」という本がある。親を愛せないでいる子供が家を巣立つ時に読ませたい一冊と言われているが、この本が売れ行きを伸ばす世の中であってはならない。
(編集部 Joy横手)
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