松江放送局

2008年3月14日 12時22分更新

県内の医師研修制度充実を


島根県内の地域医療を支援するために、医療関係者と行政が意見を交わす会議が、松江市で開かれ、今後の計画として、若手医師の研修制度を充実させて県内定着をはかっていくことなどが決まりました。

島根県では、離島や中山間地を中心に医師不足が深刻化するなかで、地域医療を支援するための会議を開いていて14日の会合には、医師会や自治体代表など、19人が出席しました。
はじめに、県内の市町村に派遣される、自治医科大学などの出身者が、今年度の15人から新年度は13人に減ることが明らかにされました。
また今日の会議では、地域医療を支援するための今後5年間の計画が決まりました。
このなかでは、自治医科大学を卒業した医師が県内で働きながら高度な医療技術や先端の治療方法を習得できる環境作りが地元に定着するひとつの要因になるとして新たに島根大学医学部付属病院を研修の場として活用していくことを決めました。
また、離島や山間地を結んで医師や患者を運ぶ「ドクターヘリ」の導入を引き続き検討するとともに、県の消防防災ヘリコプターによる患者の搬送を、離島部以外でも積極的に展開できるよう、検討していくことを決めました。