2008年3月14日 11時51分更新
神栖市は不足する産婦人科と小児科の医師を確保しようと、市内の医療機関が医師を雇う場合、1人につき最高で1500万円を助成することにしています。
神栖市には病院や診療所など医療機関が30ありますが、人口10万人余りの医師の数は99人と、全国平均の211人と比べ大きく下回っています。
なかでも、出産ができる医療機関と小児科医がいる医療機関はそれぞれ3か所ずつしかなく、救急の際には、隣接する鹿嶋市や千葉県の医療機関に患者を搬送しており医師を確保してほしいという市民の要望が強まっています。
このため、神栖市は来年度から市内の医療機関が産婦人科と小児科の医師を新たに雇う場合、医療機関に対して1人につき最高で1500万円を助成することにし、合わせて3000万円の予算を計上しました。
雇われた医師は、市の嘱託医として市内の保健センターなどで週に1回ほど行われている検診を担当することが義務づけられます。 神栖市は、「医療機関に今回の事業を利用してもらことで市内の医療体制の充実を図っていきたい」と話しています。