2008年3月14日 11時52分更新
札幌市の産婦人科の医師らで作る団体が札幌市に対し、医師の負担が重くなっているため、重症の患者を受け入れる2次救急を行わないと通告した問題で、市と医師の団体は、話し合いの場として「救急対策協議会」を設置することで合意し、今月下旬に初会合を開くことになりました。
この問題は、札幌市の産婦人科の医師で作る団体「札幌市産婦人科医会」が、救急病院が減り、医師の負担が増えているとして「医療事故などが心配されるため、重症の患者を受け入れる2次救急を行うことができない」と札幌市に通告しているものです。
この問題の解決策を探るため、札幌市や産婦人科医会などは、このほど「救急対策協議会」を設置することで合意し、今月下旬に初会合を開くことになりました。
産婦人科医会は、14日の理事会で協議会に出席する委員を決めることにしています。
「札幌市産婦人科医会」の遠藤一行会長は「6〜7年前から申し入れてきたことがやっと動き始めた段階だ。産婦人科医、特に勤務医が劣悪な状況に置かれており、医療サービスを受ける女性にとっても良くない状況なので改善策を模索していきたい」と話しています。