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中国:胡主席の訪日日程固まる 5月6日から5日間

 日中両政府は12日、中国の胡錦濤国家主席の公式訪日日程を5月上旬とする方針を決めた。5月6日にも特別機で東京入りし、翌7日に天皇陛下との会見や福田康夫首相と首脳会談を行う方向で最終調整している。中国の国家元首の来日は98年11月の江沢民氏以来、約10年ぶり。両政府は日中平和友好条約締結30周年の今年を「日中関係飛躍元年」と位置付け、江主席来日時に採択した日中共同宣言に続く4番目の新文書発表に向け、詰めの調整を続けている。

 懸案の中国製冷凍ギョーザ中毒事件については「食の安全は両国共通の課題」として、事件の実態解明などに向けて協力関係の強化を打ち出す。一方、東シナ海ガス田の共同開発問題については打開の見通しが立たないことから、期限を設けずに協議を継続し早期解決を目指すことにとどめる見通しだ。

 日中外交筋によると、胡主席の滞在は5日間程度。政治日程のほか、東京大での講演も検討している。地方視察も計画しており、中国との縁が深い高僧、鑑真が創建した唐招提寺(奈良)なども訪問する方向だ。

 日中共同宣言(98年)では、中国側が歴史認識問題で日本側の「謝罪」が明記されなかったことに反発し、両首脳による署名が見送られ、発表にとどめられた。政府関係者は「食の問題などを抱える中、文書の中身が一層問われる」と指摘。新文書では日本の国連安全保障理事会常任理事国入りへの理解・支持の明記を中国側に求める考えだ。【中澤雄大】

毎日新聞 2008年3月13日 2時30分

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