2008年 3月 13日
加ト吉が株主総会、JTの子会社化決定
観音寺市の冷凍食品大手の加ト吉は13日、臨時の株主総会を開き、JTの完全子会社となることが承認されました。これによって東証1部上場の加ト吉は来月、上場廃止となります。臨時株主総会には加ト吉の株を所有する法人の担当者や個人、あわせて15人が出席しました。この中にはすでに加ト吉株の9割以上を取得しているJTが含まれていることから総会ではJTの完全子会社となることが承認され、わずか10分足らずで終了しました。当初、この計画には日清食品も加わる予定でしたがJTの子会社による中国製ギョーザの中毒事件を受け、計画を撤回していました。今回の承認を受け、東京証券取引所は、1部上場の加ト吉を来月、上場廃止にすると発表しました。

岡山市の住宅で2人死亡、有毒ガス中毒か
12日夜、岡山市の住宅で高校生と母親が倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認されました。部屋にはトイレ洗浄剤のほか入浴剤の容器も残されていて、警察はこの2つをまぜて発生した有毒ガスで死亡したものとみて調べています。12日、午後6時10分ごろ岡山市国富の住宅で43歳の母親と17歳の長男が倒れているのを帰宅した二男が発見し、119番通報しました。2人は搬送先の病院で死亡が確認されました。警察の調べによりますと2人が倒れていたのは2階の長男の部屋で、フタが開いた酸性のトイレ洗浄剤10数本と衣装ケースがあったということです。また、硫黄が原料の入浴剤の容器数本が残されていたことが新たに分かりました。2つの液体を混ぜると有毒ガスの硫化水素が発生することから衣装ケースで液体を混ぜ、その後、硫化水素中毒で死亡したとみられています。警察では長男が自殺を図り母親が巻き添えになったと見て調べをすすめていて、13日午後から、2人の司法解剖を行い死因を特定する方針です。

岡山県議の海外視察巡る裁判で県敗訴
岡山県議会議員2人の海外視察で交通費に無駄遣いがあったとして岡山地裁は石井知事に対し、2人から約50万円を返還してもらうよう求める判決を言い渡しました。この裁判は、2005年ドイツなど3カ国を視察した小田春人県議と、当時県議の桑山博之津山市長が、移動に専用の車を借りた為極端に高額な費用がかかったとして市民オンブズマンおかやまが訴えていたものです。岡山地裁はきょう「移動はタクシーや電車で十分だった」として、オンブズマンが求めていたほぼ全額、49万8400円を2人から返してもらうよう知事に求める判決を言い渡しました。オンブズマンは、「全国的にも例がなく画期的な判決だ」としています。一方、石井知事は、「県の主張が認められず残念。判決内容を精査し、今後の対応を検討する」とコメントしています。

小豆島〜神戸間の高速船廃止決定
小豆島の坂手港と神戸を結ぶ高速船が来月13日で廃止される事が決まりました。高速船を運航する三重県のセラヴィ観光汽船が国土交通省に廃止届を提出し、受理されたものです。この航路はおととし8月から運航を開始し、これまでに約4万人が利用しています。船の老朽化が進み、代わりの船が調達できないのと、原油価格の高騰を廃止の理由に挙げています。今回の廃止で小豆島と阪神地区を結ぶ定期航路は全てなくなり、今後、観光面への影響が心配されます。

ニューピオーネの初出荷
加温栽培のぶどう、ニューピオーネが13日、総社市の農家から去年より5日遅れで初出荷されました。初出荷されたのは去年11月から総社市の農業、水畑浩さんのハウスで加温栽培されたニューピオーネ約46キロです。原油価格高騰の影響を最小限に食い止めようと水畑さんは今シーズンハウスの温度を例年より5度下げて栽培したという事です。この影響で初出荷が去年より若干遅れ、例年より粒もやや小ぶりとなりましたが、甘みの強いぶどうに仕上がっています。初出荷されたニューピオーネは14日、岡山市のデパートなどに並べられます。

名誉毀損の疑い、美作市議を再逮捕
副市長に対し、威圧的な言動で不当な要求をしたとして、先月、職務強要の疑いで警察に逮捕された美作市の市議会議員が別の幹部職員に対する名誉毀損の疑いで13日、再逮捕されました。再逮捕されたのは美作市議会議員の岩江正行容疑者(62)です。警察の調べによりますと岩江容疑者は去年10月から3回にわたり、市議会の議場付近で、美作市の男性幹部職員の名誉を傷つける目的で、「人の物を盗んで売っとんじゃけえな」などと大声で言い放った疑いです。岩江容疑者は知り合いが料金の滞納で水道を止められた処分に腹を立て、幹部職員が水道の権利を盗んだものと決めつけていたということです。取り調べに対し、岩江容疑者は「事実は間違いない」と話し、容疑を認めているということです。

高松市で空き寺を全焼、不審火か
12日夜、香川県高松市で空き寺を全焼する火事がありました。普段火の気がないことから警察で不審火とみて捜査しています。12日、午後9時前、高松市仏生山町の寺、専稱院から火が出ているのを近所の人が見つけ119番通報しました。消防車約10台が出て消火活動にあたりましたが、木造平屋建ての建物約150平方メートルを全焼し火は約2時間後に消しとめられました。ケガをした人はいませんでした。火事のあった寺は5年ほど前から無人で、普段、火の気はなく、玄関には鍵がかけられていましたが、寺の敷地には自由に入ることができたということです。警察では不審火とみて消防と合同で現場検証をして出火原因を調べています。

香川県警の一次異動
香川県警察本部は今月24日に発令される第一次人事異動を発表しました。第一次異動の規模は警視正と警視級が中心の190人で、第二次異動とあわせると約600人になる見込みです。県警では再任用制度を今年初めて導入し定年退職する19人を再任し駐在所などに配置します。主な異動では新しい刑事部長に山下豊交通部長、交通部長に和田武志警務部参事官、高松北警察署長に多賀憲司警備部長、高松南警察署長に松村陽市警務部参事官などとなっています。発令は今月24日です。

腎臓病の早期発見・治療を呼びかけ
全国で2000万人以上の患者がいると言われる慢性腎臓病の早期発見・治療を呼びかけるキャンペーンが、13日朝、JR岡山駅で行われました。これは、国際腎臓学会などが定めた世界腎臓デーにあわせて全国5ヵ所で行われたものです。JR岡山駅では、岡山大学の医師や学生など45人が、尿にたん白や糖が含まれているか調べる検査キットを通勤客などに配りました。慢性腎臓病の患者は全国に2000万人以上いて、糖尿病や高血圧など生活習慣病の増加で毎年3万人増えていると言われます。悪化すると透析治療が必要となり、会社を辞めなければならないケースも多く、主催した団体では、食事の塩分を減らすなど予防を心がけてほしいとしています。