全日本病院協会(西澤寛俊会長)は3月13日、東京都内で「2008年度診療報酬改定説明会」を開催した。厚生労働省保険局医療課の中野滋文課長補佐が講師を務め、改定のポイントを約2時間にわたって解説した。会場には約950人の病院関係者が詰め掛け、熱心にメモを取る姿が目立った。
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開会のあいさつで、西澤会長は「2年に一度、必ずこの説明会が行われる。私たちとしては、頻回改定よりもきちんと方向性を定めてもらい、このような説明会を開かなくてもいいような診療報酬体系になればいいと思っている」と述べ、長期的な展望に立った政策を求めた。
その上で、「みなさんの手元には1,300ページ以上の本(診療報酬点数表・改正点の解説)があると思うが、どのような点が付いたかではなく、今回の診療報酬改定によって今後の日本の医療や病院をどのようにしていくか、機能分化や連携などのメッセージをくみ取ってほしい」と述べた。
続いて、中野補佐が今回の改定のポイントを説明。スライドは、3月10日に全国公私病院連盟(竹内正也会長)と日本病院会(山本修三会長)が主催した説明会と同じものを使用した。
中野補佐は冒頭で、参加者に配布された緑色の「診療報酬点数表・改正点の解説」について触れた。
「例えば、390ページの2行目に『1名以上配置』とあるが、正しくは『2名』なので、お詫びしたい。これ以外にも修正点があるが、まずはこの部分の修正をお願いしたい」と述べ、今後の修正点は厚労省のホームページに公開するとした。
また、中野補佐は届け出について強調し、「改定の内容をチェックしていただき、届け出が必要な場合は忘れずに届け出をしてほしい。この機会に確認して、届け出漏れがないようにお願いしたい」と求めた。入院時医学管理加算の説明では、「毎年4月の報告が必要であり、7月ではない」と注意を促した。
質疑応答では、▽外来管理加算、▽医師事務作業補助体制加算、▽後期高齢者外来患者緊急入院診療加算、▽集団コミュニケーション療法料、▽処方せん様式の変更、▽電子画像管理加算、▽特殊疾患病棟入院料、▽7対1入院基本料の医師配置の要件――などに関する質問が寄せられた。
更新:2008/03/13 19:39 キャリアブレイン
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08/01/25配信
高次脳機能障害に向き合う 医師・ノンフィクションライター山田規畝子
医師の山田規畝子さんは、脳卒中に伴う高次脳機能障害により外科医としての道を絶たれました。しかし医師として[自分にしかできない仕事]も見えてきたようです。